飯山市連携プロジェクト

飯山の風景

 飯山は長野県の最北に位置する人口2万3千人の町です。千曲川の流れと緑の濃い山々に囲まれた同市には文化学園のセミナーハウス「文化北竜館」が置かれ、本学にとって大変ゆかりの深い土地となっています。また新入生は入学直後の五月に同地を訪れて行う「フレッシュマンキャンプ」が恒例行事となっており、この地で行われる研修から大学生活をスタートさせることとなっています。

 本プロジェクトは、こうした飯山の地を渋谷区に次ぐ第2の「地元地域」として捉え、「自然と人」、或いは「人と人」の繋がりを核とした地域連携活動を展開するものであります。


自然の中で地域社会を学習

 本学コラボレーション科目として行われる「循環社会演習Ⅰ」では、地域社会にて受けつがれる豊かな自然や文化に触れながら、森林セラピー、トレイルランニング、農作業体験、伝統工芸体験を通じて地域の価値を認識します。そして、これらを子孫に残そうとする循環型社会構築に向けた活動について発展的に学習します。さらに、これを同地の持つ魅力として、おみやげ企画、観光ポスター・ロゴ・キャラクター製作等をとおして情報発信します。

 学生は、これらの活動に取り組むことを通じて、自然の大切さや地域遺産の重要性を学びます。また、その成果を発信することを通じて、情報発信力を養います。

飯山で伝統工芸体験 企画案

飯山で伝統工芸体験 飯山の風景


2011ふるさといいやま・地域連携事業

 本活動は、本学の持つ専門性を活かして地域社会の再生活動を支援するものであり、それらの積み重ねを以て「地域の持続性(自然と文化を守り育む住民が存在し続けること)」が確保されることを目指すものです。また、地域社会の抱える問題を理解し、対応策としてなされる活動を経験することで、参加学生の中に地域社会に対する問題意識と、主体的、積極的に行動できる公共心が涵養されることも狙いとしています。

 2010年度は、市観光局と商店街組合の方々よりご協力を頂きながら、観光みやげの企画立案と、これを市側にご評価頂くコンペを行いました。そして、2011年度は、地域の魅力と課題を知る為に3泊4日に及ぶ現地研修を行いました。それぞれ、地域に根付く食や農体験、自然の山野の中でのクラフト&トレッキング体験、飯山の伝統芸能である仏壇づくりのうちの彫金体験の3つの体験を通して、学生は地域の魅力と伝統について学びました。ここでの経験を踏まえた上で、おみやげ・ポスター・ロゴマークの企画とコンペを行いました。完成した企画やデザインについては、新聞や地元ケーブルテレビ、或いは市の広報により、地域の人々に向けて広く発信されました。

飯山の伝統芸能である仏壇づくりのうちの彫金体験 飯山の地域に根付く食や農体験

 学生のデザインを元に商品化した「いいやま、菜の花紙袋」の評判を鑑みるに、これら活動についての反響は大変好意的なものでした。当初の目的の「市民による地域の価値の再発見」にも少なからず寄与しました。

 結果としまして、第1に、企画立案に必要な情報収集を地域住民との触れ合いの中で行うことができました。第2に、遺産価値について学んだのみならず、これを守り育てようとする地域社会の人と人の繋がりを感得することができたように思います。第3に、地域社会のあり方について自身の体験の中から深く考えることとなり、社会の持続可能性についての意識向上をはかる上で大変有意義なものであったといえます。


学んで発信!ふるさとプロデュース2012

お土産

 文化学園大学服装学部USR推進室では、2010年4月より長野県飯山市との地域連携事業を推進してまいりました。昨年度は「いいやまいいみやげプロジェクト2011」と題しまして、飯山市のお土産品の企画を行いました。
 実際に商品化されたものといたしましては、学生デザインによる「いいやまてぬぐい」があります。飯山市の道の駅や本学購買部にて絶賛販売中です。

 2012年度は、本学コラボレーション科目として「学んで発信!ふるさとプロデュース2012」を展開いたしました。学生たちは飯山市での伝統工芸を中心とした体験学習などのフィールドワークもとに、「COOL JAPAN×いいやま」をキーワードとしたPR商品・企画を提案することに挑戦いたしました。

彫金体験 見学 散策

 そこから生み出された企画提案は信州いいやま観光局様をはじめ多くの皆様に審査をしていただき、優秀作品が選出されました。

最優秀賞

優秀賞 優秀賞

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