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【コラボレーション科目】「イタリア研修ーファッション・アート・建築に触れるー」が終了、フィレンツェとミラノでモノ作りの本質に触れる学びを報告

update 2025.09.30

 

  • コラボレーション科目

    「学科・学年こえた学生同士」「専門の異なる教員同士」の交流によるコラボレーション、学外の専門家による講義を含む「大学と産業界・地域・国内外の大学」とのコラボレーションを意図した、短期集中型プログラム。9月【前期】と2月【後期】に開催され、専門分野の探究のほか、多面的・俯瞰的視野を広げる科目です。

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    ファッション、芸術の最先端と伝統に触れる2都市を訪問
     
    9月7日~15日までの9日間、コラボレーション科目としてイタリア研修旅行を実施しました。参加したのは、1~4年生までの学部学科をこえた35名(ファッションクリエイション学科8名、ファッション社会学科11名、デザイン・造形学科3名、建築・インテリア学科2名、国際文化・観光学科2名、国際ファッション文化学科9名)と引率教員2名です。

    本研修は ①日本と異なる文化におけるモノ作りに触れその仕組みを理解すること ②ファッション・芸術の最先端と伝統双方のクリエイションの特徴を捉えること ③異文化コミュニケーション能力を高めること を目的とし、モノ作りとクリエイションで世界をリードするイタリアの中でも「ファッションとデザインの街」ミラノと、ルネサンス芸術発祥の地であり「屋根のない美術館」と称されるフィレンツェを訪問しました。

    (担当教員:柳田佳子教授(服装造形学研究室) / 亀谷英杏准教授(同))

     

    フィレンツェで伝統と革新の2社から「モノづくり」の本質に触れる

    フィレンツェでは、プロトタイプとオーダーメイド靴を手がける Salvatore Ferragamo S.p.A.(①)を訪問し、職人による靴作りの現場に加え、創業者サルヴァトーレ・フェラガモによる約15,000足の靴や顧客の木型、プレタポルテのアーカイブを収蔵する資料室を見学しました。品質、現代的なエレガンス、革新性を特徴とし、職人の伝統技術と「Made in Italy」の創造性を融合させる同社の姿勢が、世界的な価値と信頼の源泉となっていることを実感しました。

    また、伝統的な絹織物技術の継承を目的とする古式織物工房・財団 Fondazione Arte della Seta LISIO(②)では、1800年代から伝わる織機を用いたデモンストレーションを交えながら、その技術を見学しました。

    伝統と革新という両極に位置するこの2社の訪問は、学生にとって「モノ作り」の本質に触れる貴重な機会となりました。この他、ウフィッツィ美術館では数々の名画を鑑賞し、芸術の歴史とその迫力に感銘を受けました。


    (左)①Salvatore Ferragamo S.p.A. (右)②Fondazione Arte della Seta LISIO

     

    芸術を支える技術の集積地と、イタリアトップメーカーの取り組みを学ぶミラノ

    ミラノでは、スカラ座の舞台制作全般を担う2万平方メートルの巨大施設Laboratori Scala Ansaldo(③)を見学しました。舞台美術、衣装製作、大道具・小道具の工房など、普段は目にすることのできない舞台裏の現場は、芸術を支える技術の集積地であり、建築、アート、ファッションを専攻する全ての学生にとって示唆に富む貴重な経験となりました。

    150年以上の歴史を持つ高級毛織物メーカー REDA(④)では、企業理念に関する講義と工場見学が行われました。原毛の調達から製織までを一貫して行う生産体制に加え、サスティナビリティやトレーサビリティを重視する先進的な取り組みについて学び、同社がイタリアを代表するトップメーカーである所以を深く理解することができました。

    偶然にもイタリアファッション界の巨匠ジョルジオ・アルマーニ氏の逝去直後という時期にあたり、同氏の文化複合施設 ARMANI/SILOS への訪問は、より一層の意味を持つこととなりました。ガラスケースなしで展示された200点以上のコレクション作品を間近で観察し、その卓越した技術を吸収しようとする学生たちの真剣な眼差しが印象的でした。


    (左)③Laboratori Scala Ansaldo (右)④REDA 本社前にて

     

    (左)④REDA レクチャールーム (右)④REDA 工場見学


    各訪問先での学びは極めて有意義であり、実りの多い内容となりました。また、専門分野や学年の異なる学生同士がグループで行動したことで活発なコミュニケーションが生まれ、新たな人間関係も築かれたようです。研修を終えた学生たちの充実した表情からは、本研修が学術的な学びだけでなく、人間的な成長の機会にもなったことがうかがえました。

     

    各研修先では、代表学生が英語・イタリア語でお礼を伝えてくれました。また、率先してプレゼンターに立候補するなど積極的に参加する姿が見られました。

     


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