何もないところから考え、かたちにして伝える。

アートを通じた「社会との新たな繋がり方」を探究する。





デザイン・造形学科では3年次から各専門コースに分かれますが、近年は領域を横断する作品づくりや、既存の枠に捉われない表現を志向する学生も増えています。「クリエイティブアートコース」はこうしたニーズに応えるため、平面・立体のアート分野および、染・織のテキスタイル分野の教員が連携し、一人ひとりの創作に寄り添った指導を展開します。



※メディア映像クリエイションコース / グラフィック・プロダクトデザインコース / ジュエリー・メタルデザインコース

Message

アートとは、自分と社会との間に生まれた内面的な感情や課題を、表現として社会へ提案し、問題解決や新たな価値観を創造するものです。与えられた選択肢からではなく、見えない想いを「かたち」にし、自分の「ことば」で表現するクリエイティブな作業です。このコースでは、自分の内面を見つめ、社会へ提案することに挑戦したい学生を歓迎し、その想いを尊重します。「つくるのは好き。でも、何ができるかわからない。」そんな学生が、「自分にしかないもの」を見つけ、社会と繋がれる環境を用意しています。

瀬藤貴史 准教授(染織研究室)



具体的には、アート分野では、油彩・アクリル・テンペラなどの絵画、木彫・テラコッタ・ガラスなどの彫刻を、テキスタイル分野では染料知識から機繊などの実践的な工程を学んでいきます。最大の魅力は異なるジャンルの教員が連携することで、分野をミックスした新たな表現への挑戦も、自身の内面を深く掘り下げる探究も、その両方が叶うことです。多様性の社会において、個人の価値観をもう一度見つめ直し、内面的な豊かさから世の中に新しい価値観を創造できる人材の育成をめざします。

松村由樹子 准教授(造形表現研究室)

Question

何を学ぶ?


3年次は前・後期で平面、立体、染、織から2分野ずつ選択し、自分に適した表現方法を探ります。4年次はコンペティションや公募展に挑戦するほか、学びの集大成として卒業制作に臨みます。また、作品の保存や運搬、展示・設営に関わる実践的な手法を学べる点も大きな特長です。




卒業後は?


デザイン職はもちろん、一般企業への就職という選択肢も広がります。「自分のことばとして表現する」「新しい価値を生み出す」「新たな提案ができる」といった強みと、多様な技法を通じて蓄積された「表現の引き出しの多さ」が大きなアドバンテージとなります。


卒業生の声

  ※現在(2026年度まで)のカリキュラムにおいて、新コースで想定する進路に近い卒業生への取材に基づく
フィギュア制作
(2015年度卒業・Iさん)

フィギュア制作会社で、彩色師・フィニッシャーとして働いています。展示会用の作品を作ったり、量産時の見本となるフィギュアの塗装をしています。学生時代に様々な素材や技法に触れた経験が蓄積されて、柔軟な考えを持てるようになりました。
大道具制作
(2018年度卒業・Sさん)

主にCMの大道具を中心に、ショーウィンドー、店舗什器の制作も手掛けています。卒業研究で木彫制作をしたことから、木材を加工する仕事を探しました。限られた時間や予算の中でも多くの人と協働してものづくりをができる仕事にやりがいを感じています。
ギャラリー勤務
(2014年度卒業・Sさん)

展覧会の企画や接客だけでなく、グッズ制作や図録のデザイン監修も手掛けています。様々な素材で制作を行ったことが、ギャラリーで扱う作品の材質や技法の理解に生かされています。写真撮影やデジタル加工の授業での経験も役に立っています。
  クリエイティブアートコースの課題例