ファッションエコ意識向上プロジェクト

講義と実践でエコを学ぼう!

 第1に、今年度より新設された「循環社会論」では、環境庁によって策定されている環境政策項目に準拠し、「ファッションエコ環境」と「地域社会連携」を2本柱とする授業を展開しています。ここで、楽しくエコロジーと地域社会に関する基礎的知識について学習します。

 第2に、コラボレーション科目「循環社会演習B」では、リサイクル推進プロジェクトの中でリサイクルされた反毛を用いたリサイクル製品の企画と製作を行います。そして、それらの製品をもとに、『エコプロダクツ展2014』等へ参加し、これらプログラムの実演と広報を行い、情報発信能力を養います。



日本最大級の環境展示会「第14回エコプロダクツ2014」に出展

文化学園大学と服装学部USR推進室がエコプロダクツ展に参加するようになって、今年ではや5年目を迎えます。5年目の今年は、被服製作の授業から出たシーチングなどの残布や綿のTシャツなどをリサイクルして製造した布を用いて、様々な作品を提案してみました。これらの企画は、全て学生と教員の共同作業によって行われています。

第14回エコプロダクツ2014
多くの来場者がいらしてくれた文化学園大学ブース

リサイクルされた布は、必ずしも見栄えがいいとは限りません。そうした布を素材として、ファッション製品として流通可能な製品をどのようにして企画するか。このような内容で行われているのが「アパレル製品総合演習 実践的プログラム」である「オリジナル製品開発演習」です。

第14回エコプロダクツ2014
様々な企画製品が並べられ、授業の概要が説明されています

学生達自身で発想し、コンセプトを創り、それをビジュアル化して正確に伝える技術を、この演習で学生たちは身につけます。この授業は、教員から学生への一方向的な授業ではなく、学生達の討議や議論を教員がアドバイスしながら、双方向的に授業を創り上げていくというアクティヴ・ラーニング型の授業となっています。


第14回エコプロダクツ2014 第14回エコプロダクツ2014
企画イメージと製品を構想します 子供用の小さい椅子。かわいいですね。

受講生は、色々と悩みながら、製品を発想しています。衣服のみならず、バッグなどの服飾小物やインテリア雑貨、様々な場面でリサイクル素材が用いられる可能性を探っています。文化学園大学では、ひたすら消費するファッションではなく、持続可能な社会でファッションをいかに楽しむか、というコンセプトを掲げつつ、真に社会に有効な教育を目指して日夜努力しております。

第14回エコプロダクツ2014 第14回エコプロダクツ2014
アイデアあふれる製品を提案します ノベルティは、文化特製のリサイクルピンクッションです

 

株式会社オンワードの「グリーンキャンペーン」に協力しました!

2013年4月17日(水)から4月23日(火)の一週間、阪急うめだ本店にて開催されました株式会社オンワード「グリーンキャンペーン」に、文化学園大学服装学部USR推進室の代表として服装学部服装社会学科2年の宮川大地君が参加しました。

グリーンキャンペーン
学生デザインの反毛を使ったRedesign商品

 服装学部USR推進室では、ファッションエコプロジェクトの一環として「ファッションエコ意識向上プロジェクト」を行っております。その取組として、授業内で出た余り布や回収した綿製品を反毛化して、再生素材を製品へとRedesignする活動を行っています。

 学生が実際にデザインし、縫製したものや、カッシーナ・イクスシー社とコラボレーションして制作したチェアなど様々な製品が揃いつつあります。まだまだ試作段階ではありますが、反毛を製品にしたときの弱点なども踏まえて、今後はさらに実用化可能なものを開発・デザインしていきたいと考えています。

 服装学部USR推進室の活動に入学当初から共鳴してくれた本学服装社会学科2年の宮川大地君は、富山県出身の男子です。宮川君は、1年生のころから、服装学部USR推進室の様々な活動に参加してくれていて、その縁もあって、今回のグリーンキャンペーンに代表として参加していただく運びとなりました。

 宮川君は、本学の取組のプレゼンテーションとブースでの説明を担当していただきました。また、服装学部服装社会学科卒業生で、現在キャンドルクリエイターとして活躍中の 片柳茉奈美さんによるキャンドル制作講座も実施しました。この講座では、椅子からテーブルクロスまで、反毛製品で出来たものを用いました。

グリーンキャンペーン グリーンキャンペーン
商品説明を行う宮川大地君 卒業生の片柳茉奈美氏によるキャンドル制作講座

 ブースでは、展示を見に来てくれたお客様から、家に着なくなった服がたくさんあるから、是非リサイクルしたい」、「(反毛作品を見て)こうやって自分の着ていた服がリサイクルされていると思うと嬉しい」という好意的、積極的な反応をいただき、嬉しかったとのこと。その反面、「いっぱい服があるけど、持っていくのが面倒」、「いつ回収しているのか分からないから困る」といった、リサイクル活動に対する不満についても調査できたという。

グリーンキャンペーン
ブースに来客されたお客様と宮川君

 その中でもとりわけ学生の製品に対して、「これは、販売していますか、しているなら是非購入したい」といった言葉を多数いただいたそう。服装学部USR推進室では、これらの意見を踏まえて、今後の反毛作品の制作などに参考にしたいと考えています。

 一番人気だったPCガードバッグ。見た目よりも、機能性が必要なこの製品に反毛はうってつけの素材なのかもしれません。また、見た目や感触も可愛らしく、その場で「これ買うよ、いくら?」と何度も交渉を受けたといいます。
 製作中も、たくさんの先生方に手伝っていただいたり、(株)オンワードの社員の方たちにも、色々気を遣っていただいたり、人の温かさを実感しました。


グリーンキャンペーン
反毛の仕組みについて解説する宮川君

宮川君曰く、 「一般のお客さんが多かったのですが、直接意見などいただくことができ、また、衣類のリサイクルについて興味を持っていただき、全国各地で一般の方にも向けた衣類のリサイクル、反毛についてアピールしていくべきだと思いました。」

 


日本最大級の環境展示会「第12回エコプロダクツ2012」に出展

 文化学園大学服装学部USR推進室が日本最大級の環境展示会であるエコプロダクツ展に参画するようになって、今年で3年目を迎えます。

 2010年度は、ファッションエコの教育システムの紹介を主に行いました。それは、授業時に出た余り布をゼロにするだけではなく、それを反毛化(無数の針が表面にスパイクされたドラムドラムを高速回転させて、綿状にする)して出来た素材で、リサイクル製品を企画し、作るというカリキュラムを中心とした取組です。本学のブースでは、服装学部服装社会学科服装社会学コースの教員や学生が、来場者の方に本学のエコへの取り組みをご紹介したり、文化学園大学内で出た残り布をピンクッションに作り直したリサイクルグッズの無料配布などを行いました。

第12回エコプロダクツ2010  第12回エコプロダクツ2010  第12回エコプロダクツ2010

 2011年度は、反毛で実際に製作した作品や、古着をエネルギーに再利用するシステムの紹介を中心に行いました。さらに、「余った布でハンカチ何枚できるかな?」と題して、リサイクルの大切さを子供たちに発信する企画や、「ヒメマルカツオブシムシって、なぁ〜に?ムシ博士に聞いてみよう!」と題した服の害虫に関するセミナーなど、盛況のうちに終了しました。

今年度も「エコプロダクツ2011」に参加しました! スタッキング・チェア
カッシーナイクスシー様のご協力を得て、
反毛を素材として製作したスタッキング・チェア
子どもたちが大勢来てくれて、ファッションエコについて学んでいってくれました!
子どもたちが大勢来てくれて、
ファッションエコについて学んでいってくれました!

 今年度は、「循環社会演習B」というコラボレーション科目の一環としてエコプロダクツ展2012に参加しました。1日目、2日目は平日ということもあり、小学生の来場者がとても多かったです。来場した小学生たちには、本学の掲示物を見てクイズに答えるという形式で学んでもらい、その景品として入試広報課からご提供いただいた「カドケシゴム」「シャープペンシル」を配布しましたところ、3日間で311個という結果になりました。

小学生 景品 企業

 2日目の夕方は企業の方が多く来場し、今後、環境に関する活動をしたいというお申し出を多くいただきました。3日目は、ご家族連れが多く来場されました。
 今年度のテーマもまた授業内で出た反毛を用いた作品を提示し、本学で取組んでいるファッションエコ事業&授業の紹介と説明につとめました。とりわけ、学生を主体として説明や解説を行ったことで、学生自身のエコ意識向上にも繋がりました。やはり、授業を聞くだけではなく、実際に自分で説明するという作業を通じて、ファッションエコ意識が身についたと思います。

作品 服 説明

開催日時 2012年12月13日(木)、14日(金)、15日(土)
(準備) 12月11日(火)、12日(水)
開催場所 東京ビッグサイトE-59・60ブース
全体の来場者 12月 13日(木)60,960人
          14日(金)68,290人
          15日(土)49,251人
3日間の総来場者数 178,501人

 来年もエコプロダクツに参加したいという学生の声も多数ありましたので、再履修が可能な科目として行います。


文化学園大学 2011年 クリスマス・ライトアップ・プロジェクトを実施しました

 文化学園大学2011年クリスマス・ライトアップ・プロジェクトは「文化学園大学 新都心キャンパス前ライトアップ」と、新宿テラスシティと連携して行う「新宿ミロードクリスマスツリー共同制作」の2本の柱として実施されました。

文化学園大学新都心キャンパス前ライトアップ

ライトアップ

< 概要 >
(1)名称:新都心キャンパス前ライトアップ
(2)期間:2011年11月22日(火)〜12月25日(日)
(3)点灯時間:17:00〜22:00
(4)使用電球(LED):約10,000球
(5)会場:文化学園大学新都心キャンパス(新宿)
      住所 東京都渋谷区代々木3-22-1

 文化学園大学では、学生のファッション商品のリサイクルの実態を理解し、その意識を向上させることを目的として、不要になった綿製品(Tシャツ、タオル、シーツ等)を回収しています。それらからつくられたバイオエタノールを実用化し、教育の中に取り入れることを昨年秋より進めておりました。その一環として、本年はバイオエタノールを燃料として発電し、その電力を用いて、学生が企画制作したイルミネーションを新都心キャンパス前(新宿)において点灯します。バイオエタノールの燃料化には、日本環境設計株式会社及び昭和シェル石油株式会社の協力をいただいております。

イルミネーション

 不要の綿製品からのバイオエタノールを使い、燃料化してクリスマスイルミネーションの点灯に利用することは国内初の試みであり、不要綿製品回収やファッション商品のリサイクルの啓蒙と促進に大きく寄与するものと考えられます。イルミネーションには、授業時に出た裁断の余り布や不要になった衣服から作られた反毛(布を綿状にしたもの)、反毛を加工したフェルト等を用いた飾りを施しており、リサイクルを意識したものになっています。イルミネーションのテーマは、「都心で感じる再生」です。

 

 

 

新宿ミロードクリスマスツリー共同制作

< 概要 >

(1)名称:新宿テラスシティ連携「新宿ミロードクリスマスツリー共同制作」

  ● 新宿ミロード2階 テーマ「LAMPLIGHT再生の灯り(あかり)」
ツリーに灯った灯り。復興への歩みの一歩と、力強く灯る人々の意思を表現。真っ白なツリーは新たなスタートの出発地点をイメージしています。オーナメントは、白い靴下やネクタイ、白い生地を使った服を再利用。赤いリボンやボタンで灯りを具象化しています。

  ● 新宿ミロード7階 テーマ「Light of hope 未来への贈り物」
「再生」をメッセージにクリスマスツリーを彩り、社会を希望と優しさで励ましたい。モチーフのネクタイは労働の象徴であり、結び目は「成果を結ぶ」「絆を結ぶ」といった気持ちを込め、経済の再生・復興を願っています。モチーフのカプセルはタイムカプセルをイメージし、次世代への夢や希望を込めています。

(2)点灯期間:2011年11月22日(火)〜12月25日(日)
(3)点灯時間:(2階)11:00〜21:00 (7階)11:00〜23:00
(4)会場:新宿ミロード2階及び7階

クリスマスオーナメント

2011年11月22日(水)〜12月25日(日)、文化学園大学と小田急グループ「新宿テラスシティ イルミネーション’11−’12」が連携して、新宿ミロードのクリスマスツリーを共同制作いたしました。文化学園大学の学生が環境やリサイクルの視点から廃材を使ったオーナメントを作成し、クリスマスツリーをデザインして、新宿ミロード2階及び7階に飾り、イルミネーションを点灯して、その中でも、12月23日〜25日の3日間は、バイオエタノールを用いた燃料から発電し、蓄電した電力を用いてイルミネーションを点灯しました。

< 成果 >
 これらの制作過程において、学生達は、ゴミとして捨てられるはずのものをリサイクル原料として認識できることを体験的に理解することとともに、実制作を通してファッションエコ意識向上のための情報発信能力を養いました

制作過程

 

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