ファッションエコプロジェクト

 現在、ファッション商品のリサイクル率は11%強であると推定され(「繊維製品3R報告書」(中小企業基盤整備機構)調べ)ていますが、これは他のリサイクル可能な製品に比べて低い数値であります。本学服装学部では、この現状を打開するためには根本的なカリキュラムの見直しと教育体制が必要であると考え、「ファッションエコプロジェクト」を推進することとなりました。

 このプロジェクトは「リサイクル推進プロジェクト」「ファッションエコ意識向上プロジェクト」「エコ関連カリキュラムの国際的開発」の3つの柱で構成されています。それぞれが、大学の社会的責任の遂行、ファッションエコ教育の推進、ファッションエコ関連の共同研究および事業を遂行する目的で行われるものです。

 

リサイクル推進プロジェクト  詳細

残布の回収  環境を配慮した、新たな社会を構築する能力をもつ人材を育成するカリキュラムを導入しました。
Tシャツを回収しバイオエタノール燃料化したり、本学の授業の中で出た残布を回収し再利用したりするプロジェクトです。

 

ファッションエコ意識向上プロジェクト  詳細

残布の回収  講義と実践でエコロジーと地域社会に関する基礎的知識について学習するプロジェクトです。

 

エコ関連カリキュラムの国際的開発

 平成22年度は、エコロジー先進国のドイツを訪れ、その取組を視察しました。また、ファッション先進国のエコロジーの取組について知るために、フランスを視察しました。さらに、アジア地域のエコロジー事情についても知るために、韓国を視察しました。

 平成23年度は、フランスで行われる国際ファッション工科大学連盟総会に参加し、各国のファッションエコの現況を調査し、カリキュラムの参考および連携する可能性のある国と取組を調査します。また、カリキュラム開発のために、昨年度行った視察調査である、ドイツ、フランス、韓国との継続的視察調査として、「ファッション生産大国のエコ実態調査(中国)」と「ファッション消費大国のエコ実態調査(アメリカ)」の視察調査を実施し、カリキュラム開発のための一助とします。
 さらに、地域連携のカリキュラム開発として、国内で地域社会連携プロジェクトの先進的取組を行っている地域(山口県萩市)及び地域連携の新しい可能性がある地域(軽井沢等を予定)と協議を行っていく予定です。

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