服装造形学科(現・ファッションクリエイション学科)卒業生 新沼茜さん
update 2018.06.07
〇今の進路に進んだ理由やきっかけ
私がまだ幼い頃に、母がよく洋服を作ってくれたことがきっかけです。生地屋さんで服やボタンを一緒に選んだり、母がミシンを踏む姿を見てものづくりに興味を持ちました。大学で学んでいくうちに、「服を作る過程」が好きなことに気づきました。その中でもデザインを形にする上で重要なパターンに興味を持ち、もっと勉強したいという思いからパタンナーを目指しました。
〇今の仕事内容
デザイナーから受け取った絵型を見て仕様を細かく確認し、寸法を決めていきます。決めた寸法をもとにCADでパターンを作成し必要に応じてトワルを組みデザイナーにチェックをしてもらいます。上がってきたサンプルを検寸・検品し、指示通りに上がっているか、形はイメージ通りか、仕様に問題はないかを確認します。子供服なので丈感や動きやすさなどを重視してパターンを作成しています。
〇ファッションショーでの役割、苦労話やのちの人生に生かせたこと
ファッションショーが仕事をする上で大切な経験となりました。大勢でひとつのものを作り上げるという事はたやすいことではありません。様々な意見や葛藤で出てくるかとおもいます。しかし色々な人と関わることでしか出来ないことがあると知りました。今まで一生懸命こなしてきた課題は、自分の世界観をきちんと作ること。ショーや仕事は、その世界観や学んだことを生かしてより良いものにする場であると思います。
〇仕事で大事なこと、自分の信念とは?
パタンナーはパターンの知識だけではなく、服の構造、デザイン、生地、付属品からターゲットの生活背景など様々な知識が必要なため、服に限らず様々なことに興味を持ち自分の引き出しを増やすことを大切にしています。またデザイナーやMD、生産など多くの人と関わるため、仕事をする際は笑顔を忘れないよう心掛けています。忙しい日々もありますが、笑顔でいることによって自分に対しても余裕を持って仕事が出来る気がします。
〇大学生活を送る上でのアドバイス
「楽しい」「好き」という気持ちを大切に、是非色々なことに興味を持って取り組んでみて下さい。課題が多く忙しい日もありますが、学生時代しか学べないことが沢山あります。例え直接仕事に繋がらなくても学んだことは後に生きてきます。4年間、仲間と楽しみながら好きなことを沢山見つけて下さい!