【2020年度入学生より名称変更!】「新・国際文化学部」がスタート

update 2019.09.23

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「グローバル」と「コミュニケーション」をキーワードに、
国際的な視野に立ち地域・社会に貢献できる人材をめざした教育を行ってきた現代文化学部は
2020年4月、「国際文化学部」に名称を変更してその特性をより高めていきます。
理論だけでなく「体験」を通して学ぶことを重要と考え、
多様な実践実習の場で知識と技術を修得することを目的としたカリキュラムを推進し、
新しい未来をつくり出す人材を育成するために、これからも歩み続けます。

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「国際文化学部」の名のもとに、新たに始動する2つの学科。
実践実習の場で“体験し身につける”を重視した、
ここにしかない学びとは。

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“体感”して学べる環境を生かして、
文化・観光で「協働する力と心」を育てます。(星)

海外から多くの人々が日本を訪れるようになり、日本の社会風景は大きく変わってきました。彼らと一緒に学び、働くといった日常を共有する姿もいまでは珍しくはありません。国や言語の違う者同士が互いに理解し合うためには、自文化と異文化を理解することが重要なポイントとなります。国際文化・観光学科の学びでは、文化は「観光」に密接に関わるととらえ、その国の「文化」を扱うのが観光産業であり、文化と観光は補完的なものという観点に立ったカリキュラムを展開しています。

観光は、自然、経済、都市工学など多様な側面から見ることができますが、文化と観光を扱う本学科の特徴のひとつは、実践を通した“体感”で学ぶ場を積極的に設けていることです。文化やホスピタリティを講義で理論的に学んだ後、地域や企業とコラボレートする授業によって、実践を通して、その知識を確かなものにします。さらに、留学生と日本人学生が協力し合うこの活動から、異なる思考・感性を肌で知り、柔軟性、表現力、交渉力など“多様な人々と協働できるマインド”を身につけていきます。本学科は、このような価値ある経験を通して、観光と国際文化の知識を生かした柔軟性のある考え方や行動ができる人材の育成をめざしています。

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多様な課題を解決しながら、自らの経験で
新しいものを生み出していく力をつけます。(村上)

現在、テクノロジーの進化によりさまざまな業界で変革がもたらされていますが、ことアパレル業界に関してはテクノロジーを生かすアイデアを依然と模索しているように思います。私自身、アパレル企業に務めていた経験から感じているのは「新たなものを生み出すカギは、広い視野と高い問題解決能力である」ということです。国際ファッション文化学科では、低学年で学ぶファッションの基礎こそ個別ではありますが、3・4年生ではファッションショーやイベントなど、集団での学びへと移っていきます。チームで課題を解決するという経過の中で、プロジェクト進行、情報収集、コミュニケーションなどの組織的スキルを体得できるように図っており、これが社会で実際に役立つ力となるのです。こういった資質は、自ら経験することでのみ、真に身についていくものではないでしょうか。

ファッションを学ぶということは一見派手に見えますが、実は地道な学びと努力の積み重ねです。本学科の学生は、一人ひとりが必ず何かしらの役割をもち、周囲との協働を通して多様な課題を解決しながら新しいものを生み出していく。そんな環境で成長をしていきます。そしてそれは、努力を継続するためのエネルギーともなるはずです。主体性と好奇心をもち、ぜひここでファッションの楽しさを発見してください。

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マレーシアで「おもてなし」の心を実践するために
いま、ここでしかできないことに挑戦していく。

国際文化・観光学科 1年生(留学生)

マレーシアの高校を卒業後、家族が経営する会社で働いていましたが、ゆくゆくはマレーシアで旅行会社をつくるのが夢で、以前から興味のあった日本への留学を決意しました。近年、訪日外国人観光客が増えている日本ではどのように観光客を誘致しているのかを学びたかったのです。

国際文化・観光学科に入学し、学生生活がスタートした当初は、日本人特有の婉曲な表現に戸惑うこともありました。マレーシアは宗教や生活様式の異なる人々が集まる多民族国家で、自分の意見をはっきりと相手に伝えるからです。いまでは、文化の違いを理解し合うことがお互いの学びに繋がると考え、率先してコミュニケーションを重ねています。クラスメイトにはさまざまな国からの留学生も多いので、日本以外の文化も学びつつ、それぞれの違いを尊重し異文化を受け入れるマレーシアの文化も伝えていけたら、嬉しいですね。

これまでの授業で印象的だったのは「ホスピタリティの理論と実践」。さまざまなロールプレイングを行うことで、実社会で必要とされる正しい言葉遣いや所作を身につけることができました。「おもてなし」の意味も、印象的でした。お金の対価としてのサービスとは違い、おもてなしはお客様に快適に過ごしてもらうために無償で心を尽くすこと。言葉自体は知っていましたが、その意味を深く理解してからは、その心とはどういうものなのかを、より具体的に学びたいと考えるようになりました。自分でもおもてなしの心を実践し、将来的にはさまざまな国からマレーシアを訪れてもらえるよう、いま、ここでしかできないことに、積極的にチャレンジしていきたいと思っています。



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100人を超える学生がひとつの目標をめざした
かけがえのない日々を大切にしたい。

国際ファッション文化学科 4年生

語学とファッションのどちらを学ぼうかと迷った際、その両方が学べる国際ファッション文化学科の存在を知って、BUNKAへの入学を決めました。2年次のグラフィックデザインの課題で雑誌づくりに興味をもったのがきっかけで、3年次のコース選択では「プロデューサー・ジャーナリストコース」へ。編集の知識や舞台美術、演出などの総合プロデュースについて学びました。

国際ファッション文化学科では、3年次になるとファッションショーに取り組みます。2回、3回と公演を重ねることでコースごとの学びを深めていくのですが、「やるからにはいいショーをつくりたい!」という思いで、シーン長というリーダーとモデルを兼務。その経験を生かそうと、4年次の卒業イベントでは全体を統括する企画長に立候補しました。同じコースで演出を担当する友人と支え合い、長い道のりを経て迎えた12月、ついに私たちの「アラビアンナイト」が完成。いまは、感動と達成感でいっぱいです。

BUNKAには、自分が学びたいことに対して真摯に向き合っている学生が多く、それだけに、ひとつの舞台をつくり上げる場面では意見がぶつかり合うこともあります。特に卒業イベントは、他大学とのコラボレーションもあり、ファッションショー以外にも演劇や多様なパフォーマンスの要素を盛り込んでいるため、完成の落としどころを見極めるのが困難でした。そんな中で、リーダーとして全体を俯瞰し、自分から課題を見つけて解決しなければならない立場に立てたことは、将来に繋がる貴重な経験です。100人を超える学生がぶつかりながらも互いの言葉に耳を傾け、ひとつの目標をめざした時間は、「いま」しか過ごせないかけがいのない日々だったと感じています。



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2020年、「現代文化学部」から名称変更。
国際文化学部