【優秀新人賞】建築新人戦2024
update 2024.09.27
「建築新人戦2024」において、建築・インテリア学科の2年生が優秀新人賞を受賞しました。
建築新人戦は、大学1~3年生のほか、短期大学・専門学校・高等専門学校の学生が学校で取り組んだ設計課題作品を対象に実施する、日本最大規模のコンテストです。2024年度は1,100件を超える応募から、一次・二次審査を通過後、公開審査を経て各賞が決定しました。
建築新人戦2024
優秀新人賞(2位)
小林 舞
造形学部 建築・インテリア学科 2年
プレゼンボード ▲画像クリックでPDFファイルが開きます
受賞作品は、小林さんが今年度前期に履修した「住まいの設計」での制作課題です。同科目は、住む人の生活像を想定し、設計条件や構造、素材の理解、周辺環境などを考慮した住まいを提案することで、建築計画や設計の考え方、進め方の基礎を身につけます。
小林さんは「いきるいえ」という作品で、家に意味を与えて居心地を創造しながら、住まい手が家と共に呼吸をして育っていくという住まいを提案しました。
小林さんのコメント
授業の課題で設計した私の作品が多くの人の目に触れ、見る人の想像が掻き立てられる作品であることを願いながら、夏休み期間は制作に打ち込みました。審査会場では応募総数約1100作品から選出された100選から、さらに8選に選出され、公開プレゼンテーションと公開審査の結果、優秀賞をいただくことができました。
多くの人の前で作品への思いを語る機会をいただき、非常に貴重な体験をすることができたと同時に、自分自身の成長を実感しています。建築新人戦を通して多くの方々との繋がりもできました。得るものが多い忘れられない夏になりました。これからも、色々なコンペに挑みたいと思います。
最後に、審査会場や配信先で、壇上の私を見守っていてくださったみなさまのおかげで勇気を持って発表をすることができ、堂々と公開審査に挑むことができました。応援してくださったみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
建築・インテリア学科:奥村誠一准教授から
小林舞さんの作品は「いきるいえ」という作品名の専用住宅で、タイトルから多木浩二の「生きられた家」が脳裏に浮かびます。家に意味を与えて居心地を創造しながら、住まい手が家と共に呼吸をして育っていくというコンセプトは建築の現象学的なアプローチであり、初学者とは思えない着想です。日本における昭和から続く住宅に関する多くの建築家の考え方を整理し、批評的に建築のエレメントを構成しているように感じました。
プレゼンボードや模型も秀逸で、様々な建築作品やプレゼンの分析をしたことが伝わる内容であり、真摯に課題に取り組んだことが明白です。
小林さん、優秀新人賞の受賞おめでとう。最後まで粘りましたね。これからも楽しく頑張っていきましょう。
公開審査の様子
関連LINK
造形学部 建築・インテリア学科
造形学部年間活動報告集『BZ』