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衣装デザイナーをめざしていました。舞台衣装など、街中では着ないような「非日常的」なデザインに魅力を感じていました。元々私自身が幼少期からバレエを習っていて、衣装を着ることが好きだったということもあったと思います。

BUNKAに入学後コーディネートの面白さに気付き、もっと深く学んでみたいと思ったからです。コースに進んでからは大学での授業に加えて、先生の紹介でスタイリストをしている卒業生のアシスタントを経験しました。スタイリストの仕事だけでなく、さまざまな職種の方の仕事を間近で見ることができとても刺激を受けました。

3年次のファッションショーで、自分のデザインが選ばれたことがきっかけです。自分の描いた世界観が衣装として形になり、それを多くの方に見ていただいたことでデザインをすることの楽しさややりがいを再認識しました。 スタイリストの仕事も魅力的でとても悩みましたが、お世話になったスタイリストの方やさまざまな職種の方にお話を聞いたり相談に乗っていただくうちにデザイナーをめざす気持ちが固まりました。

制服はその学校の生徒でいる期間しか着られないので、これもまた「非日常的」な服だと思ったからです。また私自身も母校の制服が好きでした。気乗りしない日にも「制服を着たい」という気持ちだけで登校できた経験もあり、制服に思い入れが強かったことも理由のひとつです。制服をつくる仕事は、同じ会社の人だけでなく学校の先生や生徒などさまざまな世界の人と関わることができる点も魅力的でした。

制服そのものをデザインするだけでなく、モデルチェンジを検討している学校に赴き新しい制服の提案をするなど、企画の段階から担当する予定です。制服は一度デザインが採用されると、何十年も変わらずに着続けてもらえる服です。長く愛される制服をつくりたいと思っています。