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【建築・インテリア学科】海の家再生計画「恋する本島プロジェクト」(香川県丸亀市)を実施しました

update 2025.09.02


 
 
瀬戸内海にある丸亀市の本島(ほんじま)を舞台に、アートやデザインの力で地域活性化に貢献。
 

香川県丸亀市にある本島では、島の活性化のために島民と観光客等の交流を図る取り組みが行われています。
 
本島港から徒歩約7分の場所に位置する「泊海水浴場」では、かつては海水浴客のために設置されていた海の家が昨今はフレームのみ放置され、地元住民が活用方法を模索している状況でした。造形学部建築・インテリア学科では、このフレームの活用を検討し、昨年より実践的教育活動のひとつとして本プロジェクトを開始。2年目となる今年は、4年生と大学院生活環境学研究科2年生の計8人が参加しました。
 
海の家は全長約50メートルで、初挑戦した昨年は青色の布やレースなどで屋根を覆って魚が泳ぐイメージを表現しましたが、日よけ効果が弱かったとの意見から、今年は幅50センチ、長さ4メートルの3色(赤、ピンク、ベージュ)の光沢ある生地「オーガンジー」を重ね合わせた84セットを準備して臨みました。昨年の課題を修正し、風になびき過ぎないようにしっかりと屋根部分を覆う「のれん」仕様に変更。その際、赤色の生地が外側にくるよう設置したことにより、遠くから目に付く一方、内側からは淡い赤色に見え、居心地の良さを感じられるように改善しました。
 
本島は塩飽(しわく)水軍の本拠地として栄えた古い街並みが造船技術や文化を伝える島です。香川県で唯一、国指定の重要伝統的建造物群保存地区に選定された笠島集落もあり、学生たちは建築物の見学を通じてその歴史文化も体験。「#恋する本島」といったハッシュタグでSNS発信をするなど、広く情報公開にも努めました。
 
本プロジェクトの設置期間は、本島が会場となっている瀬戸内国際芸術祭秋会期(10月3日~11月9日)の間も砂浜を彩ります。訪島される方はぜひお立ち寄りください。

 
 

来島者と住民たちが出会い、交流する場になるようにという意味を込め、「SEAmless」と名付けた
 
 
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