卒業生を紹介
職種:デザイナー
2019年3月 卒業 ►ファッションクリエイション学科ブランドの立ち上げについて
在学中は、イギリスでファッションの仕事に就くことをめざしていて、それを叶えるために卒業後1年ほど海外で語学を学んでいました。しかしコロナ禍で方向転換することに。日本に戻り、日本で服づくりをしようと決意し、2020年4月に幼馴染の友人と共にファッションブランド「AMALA」(現・MAISON AMALA)を立ち上げました。
湯目嵐士 @amalaofficial
ブランドのコンセプトなど
デザイナーとして半年毎にコレクションを発表しています。ブランドコンセプトは【TURN to ORIGIN】。様々な事柄について原点・起源へと立ち返り、新たに生まれかわる(孵る)ことで、新たなものを創造、新しいファッションの提案を目指しています。
在学中のこと
ファッションクリエイション学科には、デザインや縫製だけでなく材料学や被服管理学といった「服作りの土台」となる授業も沢山ありましたが、服作りに夢中になったのは、ポートフォリオを作る授業がきっかけです。自分の好きなものを服のデザインに落とし込むまでの過程を半年かけて学び、その奥深さに衝撃を受けました。
4年次の卒業研究は、キュビズムの考え方を基に現代のファッションの在り方を考え直すということに取り組みました。研究を進める中で、キュビズムの起源とされるピカソの絵画をヒントに服の本質を追求した結果、服は人々の心と体を豊かにするものである、ということに辿り着きます。しかし、現在のアパレル業界は地球環境に大きな影響を与え、人々が豊かになる上でその本質を損なっていると考え、服の本質を損なわずに現代に適した服の在り方・作り方について研究しました。
これからのこと
学生時代の服作りは、今のブランドのデザインコンセプトの原点ともなっていると言えます。
文化学園大学でファッションを学んで知ったのは、服はそのデザインに込められた思想を感じることでよりかっこよく、可愛く見えることです。それで、外見だけでなく中身も優れた服を作ろうと思うようになりました。服は、着てもらったり、触れてもらったりして初めて誰かの心に残るものだと思っているので、これからもリアルクローズにこだわって作り続けていきたいです。
(取材:2021年3月&9月(編集))