卒業生を紹介
職種:リフォームアドバイザー
2018年3月 卒業 ►建築・インテリア学科入社の経緯について
もともと住宅に関心があったことに加え、在学中に歴史的建造物の調査に携わった経験などから、一から新しい建物を作るよりも、既にあるものを大切に活用していくことに魅了され、住宅専門のリフォームを請け負うこの会社に入社しました。
リフォームアドバイザーという仕事
リフォームアドバイザーは、住まいに関する悩みを解決する仕事です。依頼される内容は、壁材の張替えや浴室の交換といった小規模なものから、屋根や外壁の修繕など大掛かりなものまで実に様々です。新築と比べると自由度は低く、「今あるもの」にどう寄り添わせるかといった、制限された中で問題を解決していくことが基本となります。私はオーナー様のご要望を伺い、リフォーム後のイメージに応えられるようプランを練り、ご提案から完成までを一貫して担当しています。お客様との対話の中から、「ここがこうだったら」「こうしたらもっと使いやすくなるのに」というような、実際の暮らしから教えられることもたくさんあります。
在学中のこと
子供の頃から建築が好きで、特に、何十年何百年と時間が経過した建物に興味を持っていました。在学中、先生から設計事務所のアルバイトを紹介していただき、図面の現存していない明治時代の建物を実測し、それをCADで図面い起こすという作業を経験しました。それはまるで当時の建物づくりに携わった人々の息遣いうや工夫が伝わってくるかのようで、それが今の仕事の指針にもなっていると言えます。
リフォームのプロとして
入社3年目に、スキルアップのために二級建築士の資格も取得しました。建物の構造や特性を理解したことで、これまで以上により適した提案やアドバイスができるようになり、お客様からの信頼度も上がったように感じています。実は、サッシや出窓など建物のディテールにもファッションと同様に流行があるんです。そういったこともプロの目線で伝えながら、お客様の人生と想いに寄り添い、建物や空間をどう生まれ変わらせるのかを提案していくのが私の腕の見せ所だと思っています。リフォームを通してご家族が大切にしてきたものに深く関わっていけることは、この仕事の大きなやりがいの一つです。
(取材:2022年3月)
※所属や職種名などは取材当時のものです。