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職種:生産管理株式会社ゴールドウイン 

職種:生産管理

2021年3月 卒業 ►ファッションクリエイション学科

海外ブランドを日本で販売するために必要なこと

商品部の生産管理として、製品調達や品質管理に携わっています。グローバル企画の製品に手を加えずに日本で販売するための業務で、「ザ・ノース・フェイス」や「icebreaker」というメリノウールのブランドを担当しています。生産管理と聞くと、工場と生産のスケジュール管理が仕事かと思われますが、製品の品質に関わる部分も管理しています。サンプルをチェックして改善点などを見つけ、縫製時の懸念点を向上に伝えたり、各種試験を依頼して訴求している性能が正しいかどうかを確認することも、量産前に必ず行う業務です。
 
また、海外ブランドの製品には海外向けの取り扱いネームが付いていて、そのままでは日本で販売することができません。組成を日本語にしたり、取り扱い絵表示も日本の法律に合うよう置き換えるなどの変更をしています。間違えると法律違反となり会社にも大きな影響があることなので、とても緊張感のある業務の一つです。
 

スポーツウエアに関わる仕事が夢だった

スポーツウエアに携わる仕事がしたいという夢があったので、スポーツアパレルを幅広く扱っているゴールドウインに就職しました。スポーツウエアの研究にも力を入れている会社であることが決め手です。
 
今の仕事は人気ブランドに携われているということが日々の誇りであり、担当している製品が店頭に並んでいたり街で見かけるととてもやりがいを感じます。と同時に、海外工場が主なのでスケジュール管理や品質などで国の違いがあり、納期通りに日本品質の製品を生産してもらうことに難しさも感じています。
 
学生時代はとにかく自分の「好き」を追求していました。休日はフルマラソンに参加し、スポーツショップでアルバイト。大学では衣服の機能性について積極的に学び、先生方に「スポーツウエアの仕事をする」とよく宣言していたことを覚えています。(笑)
社会人になって自分の時間は減りましたが、好きなことを追求することは変わっていません。仕事終わりには会社のランニングクラブで先輩方と走るなど、すべてが今の仕事に繋がっているんじゃないかと感じています。
 

在学中のファッションショーでの経験が仕事に活きている

服作りについてはもちろん、衣服の機能性について学べたことが仕事に活かせています。スポーツウエアは特に機能性を重視する製品なので、人間工学や繊維特性などを学んだことが私の強みになりました。また、4年生のファッションショーではシーン長を担ったことも、とても貴重な経験でした。製作の指示や進捗管理など今の生産管理の業務と同じような経験だったと思います。指示の出し方やスケジュール管理など、ファッションショーで学んだことが今に活きていると言えます。
 

「好き」なことを仕事にしてほしい

今BUNKAで学んでいる学生さん、これから入学される高校生の皆さんには、ぜひ「好き」を仕事にしてほしいと思います。
 
BUNKAに入学するほとんどの方には、好きなものがあるでしょう。そして、夢をかなえたい気持ちもあると思います。好きを仕事にするのは難しいと言われますが、実際に私自身もスポーツ業界に絞った就職活動をしていたので、周りの友人たちがどんどん就職先が決まっていき不安ばかりでした。しかし諦めずに追い求めた結果、こうして憧れの会社に就職することができ、スポーツとファッション両方に携わっています。
 
好きを仕事にできた特権は、仕事をイヤと思うことがなく、毎日が楽しいと思えることです。とにかく好きを追求すればその思いは伝わると実感したので、好きなことの学びを深め、夢を追い、ぜひ仕事にしてください!
 
 

(取材:2022年3月)
※所属や職種名などは取材当時のものです。

 

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