卒業生を紹介
職種:商品企画
2020年3月 卒業 ►デザイン・造形学科販売から企画へ、仕事内容が広がる日々
ジュエリーメーカーの営業部で商品開発を担当しています。私の主な業務は、クライアントである百貨店リクエストを確認し、社内のデザイナーや工場と連携して商品開発をすることです。
ものづくりはもちろんですが、もともと人と接することが好きだったことから、セーリオへは販売職を志望して入社しました。幸運なことに、1年目から接客と並行して商品開発にも関わる機会をもらい、百貨店のオリジナル商品の制作に携わっています。
社内でオンラインショップを強化させうようという動きがあってからは、広報業務も兼任し、画像の加工やWebサイトのページデザインなどにも携わることになりました。学生時代に勉強したグラフィック系ソフトのスキルを活かせることが嬉しく、仕事内容が次第に広がって、BUNKAでの学びが今に繋がっていることを実感する日々です。
入学時はジュエリーの道に進むことは考えていなかった
入学した当初は、ジュエリーの道に進もうと決めていたわけではありませんでした。雑誌のデザインや、絵を描くことなど興味の的がたくさんあって、コースに分かれる前は「編集者になりたい」と考えていたことも。IllustratorやPhotoshopなどの操作を学んだのもこの頃です。BUNKAは、何か一つの分野を突き詰めていくことに対してまだ勇気が出なかった私の視野を広げてくれたと言えます。
結局、3年生からジュエリー・メタルデザインコースに進み、様々な加工技術を学びました。
多彩な表現を学んで、いまの私の表現になった
あるとき参加した公募展で、BUNKAの学生の作風は自由な発想のものが多いと気づきました。「ジュエリーとはこういうもの」という決まりきった枠ではなく、先生方からは常に「自分が作りたいもの」を追求して制作することを教えていただいたので、そのように感じたのかもしれません。
近頃、私のデザインを見た方から「これまでにない斬新なアイデアだね」と感想をいただく機会が増えました。私が提案するものの多くは地金を活かした丸みのあるデザインで、これまでの自社製品やジュエリー業界ではあまり見られないものだったからかもしれません。思い返せば、学生時代の作品制作でも金属にボリュームを持たせる表現を追求していました。きっと、これが私らしい表現の一つなのだと思います。
これからも自分らしく取り組んでいきたい
振り返ると、BUNKAで得た経験と視点が、私のオリジナリティを生み出すきっかけになっていると感じています。これからも、業務の領域にこだわらず、様々なことにチャレンジしながら、より多くの人に商品の魅力を届けていけるよう、自分らしく取り組んでいきたいと思います。
(取材:2022年3月)
※所属や職種名などは取材当時のものです。