在学生を紹介
デザイン・造形学科 4年
東京都立工芸高等学校 出身グラフィックデザインに興味をもったきっかけ
高校時代は家具やインテリアを中心とした工業デザインを学んでいて、家具デザイナーをめざしていました。ある時、家具制作だけでなくプレゼンテーションボードやロゴデザインまで経験したことで、グラフィックデザインにも興味を持つようになりました。ですが、学んできた家具のデザインへの興味も尽きなかったため、大学受験の時はプロダクトデザイナーとグラフィックデザイナーの両方を進路として考えていました。
デザイン・造形学科の魅力
この学科は3年次からコース選択をするため、「どんなデザインを学ぶか」の選択肢が多くあり、入学後にやりたいことが変わってもその時の希望に応じて進む道を選択できると感じました。また、私は高校でもデザインを学んでいましたが、デザインの捉え方も、クラスメイトの雰囲気や考え方も高校時代とは異なる点が多く、さまざまな価値観を知ることができたこともよかったと感じています。
誰に向けたデザインをしたいのか
3年次からは、グラフィック・プロダクトデザインコースへ。学ぶ中で、めざす道は徐々にグラフィックデザイナーへ傾いていきました。当初は、パッケージデザインなどの消費者に向けたデザイン(B to C*)をしたいと考えていましたが、就職活動をきっかけに会社のWebサイトや会社紹介のパンフレットなど、事業者向けデザイン(B to B**)の仕事が圧倒的に多いと感じるようになったことから、グラフィックデザインの仕事の方に変わりはありませんが、B to Bのデザイナーとしてキャリアをスタートすることに決めました。
*B to C…“Business to Consumer”の略称。企業がモノやサービスを直接個人(一般消費者)に提供すること。
**B to B…“Business to Business”の略称。企業をビジネスターゲットとして事業を行うこと。
内定先での業務
内定をいただいた ㈱アートフリーク のデザインは、企業に向けたデザインであっても、一人ひとりに寄り添うような細やかさが魅力だと感じています。また、グラフィックデザインだけでなく展示会など空間プロデュース(ブースデザイン)も手掛けているため、高校時代に学んでいたインテリアの知識も生かせると感じたことも決め手の一つです。入社後すぐは、アシスタントデザイナーとして主にパンフレット等の紙媒体に携わる予定です。様々なことに挑戦できる環境で、いつかはB to Cのデザインもできるようにスキルアップをしていきたいです。
卒業研究(4年次)
見つける 見つかる
見つけた、文字の居場所
私たちが普段目にする看板や、交通標識、屋号に、表札など身近にさまざまな文字が潜んでいる。文字は何処で生まれ、何処へ消えるのか、私たちの生活や、都市とどのように共存しているのか、文字、都市、風情などを実際に歩き、撮影した行動履歴をまとめた作品。
キーワード:#グラフィック #タイポグラフィ #ピクトグラム #写真 #地域 #装丁
>第53回「卒業研究展」ダイジェスト
(取材:2023年3月)