在学生を紹介
デザイン・造形学科 4年
東京都 私立工学院大学附属高等学校 出身使う人や場面を想定した考え方ができるようになりました
イラストを使ったポスターや文房具、グッズ、アクセサリーなど幅広いデザインの勉強をしたいと思っていたので、グラフィックとプロダクトの両方を学べるコースがあることがデザイン・造形学科の魅力でした。オープンキャンパスや卒業研究展で在学生の作品を見て、アート寄りではなく、生活に寄り添った実践的なデザイン提案の多さに惹かれたことも理由のひとつです。
グラフィック・プロダクトデザインコースの魅力は、デザイナーとしての意識が芽生える体験ができるところです。誰に向けたものをつくりたいのかなど、使う人や場面を想定した考え方ができるようになりました。
私は可能な限り、未経験の方法と道具に挑戦するよう心がけてきました。さまざまな手法を基礎から学べたことは、後に自分らしい表現方法を模索するための足がかりになりましたし、自分の得意なことを増やし、表現の幅を広げるための経験として効果的でした。卒業研究では、これまで学んだ技術や道具を駆使してアクセサリー収納の制作にチャレンジしています。子どもの頃のワクワクを忘れられない大人に向けた、大人のためのミニチュア家具です。
4年間の制作課題から
基礎デザインB
ユニットデザイン課題
最終的な模様を想定して繰り返しの一部だけをデザインします。
プロダクトデザイン課題
自分のためのバッグデザイン
元のイラスト(デザイン画)をほぼそのまま立体に表現できたことが自信に繋がりました。 表面はアクセサリーディスプレイも兼ねており、卒業研究への足がかりにもなっています。
私の卒業研究
18世紀に流行したロココ様式のデザインは、現代の雑貨・日用品にも多く取り入れられている。近年では若い女性をターゲットとした、「推し活」を華やかにするアイテムとしてロココ様式のミニチュア家具の需要が高まっている。ロココ家具をもっと身近に感じてもらうため普段使いしやすいアクセサリーケースと掛け合わせ、ロココ家具市場の活性化を図ろうと考えた。ロココ様式の形状は踏襲しつつ、重厚なカラーリングでアクセサリーを引き立たせるデザインに落とし込んだ。
(取材:2024年3月)