在学生を紹介

デザイン・造形学科 4年
神奈川県 私立桐蔭学園高等学校 出身見る人・使用する人の視点に立ってデザインを考えることができるようになりました
デザイン・造形学科に決めた理由
モノづくりや絵を描くことが好きで、将来はデザインの仕事に就きたいと考えていたからです。大学案内のパンフレットでグラフィック・プロダクトデザインコースの紹介を見た際、私が将来やりたいことと学べる内容が完全に一致していて、とてもワクワクしたことを覚えています。デザイン・造形学科では、1・2年次にデザインの基礎を学び、平面から立体まで様々な技法や表現に触れることで、自分の興味・関心・得意分野がどのようなものなのかを理解することができます。それを踏まえて3年次から専門的なコースを選択できる点がとても良いと思いました。
コースの魅力
私は雑貨が大好きで、将来は自分で雑貨のデザインや企画をしたいと考えていたため、プロダクトデザインとグラフィックデザインの両方を学ぶことができる グラフィック・プロダクトデザインコース を選択。特に、3年次のブランディングデザイン課題に取り組むことが一番の楽しみでした。コースの魅力は、広告、ロゴ、装丁、パッケージ、日用品、雑貨など、多種多様なデザインを勉強できるところです。自分の興味の有無に関係なくそれらを体験することになりますが、それによって様々な知識を身につけながら、将来やりたいことをより明確にすることができます。
4年間を振り返って
入学した当初は、自分の好みや主観が強く作品に反映されていました。でも現在は、そのデザインを見る人/使用する人の視点に立って考えることができるようになったと感じます。たくさんの課題に取り組むうちに、客観的・多角的に考えることの難しさと大切さを学びました。また、作品をプレゼンテーションする機会がとても多く、他の学生の個性豊かな作品を鑑賞することでたくさんの刺激があります。面白い作品やレベルの高い作品を見た時の楽しさ、悔しさ、新たな発見が、次の作品制作へのモチベーションに繋がっていきました。卒業後は、プロモーション企画の会社に販売促進(セールスプロモーター)として内定。学生時代の経験を生かせる仕事ができたらいいなと思っています。
4年間の制作課題から
立体基礎A
モデリングによる具象表現(模刻)
テラコッタ粘土を使用してパプリカを制作しました。平面の模写と違い、様々な方向からよく観察する必要があり、とても苦労した作品です。長時間パプリカと睨めっこをしたおかげで、かなり本物に近づけられたと感じます。
グラフィック・プロダクトデザイン基礎実習
紙を使ったあかりのデザイン
花器に飾られた薔薇をモチーフに制作しました。飾るだけで部屋が上品な雰囲気になる、繊細でエレガントなデザインに仕上げました。初期案は全く別の物を考えていたのですが、中々上手くいかず合計4回作り直し、この作品が完成しました。頭の中では完成形が見えているのに、実際は思った通りに作れないことがとても辛かったです。しかし、何度も失敗したことで様々な紙の性質を学ぶことができ、失敗することの大切さを実感できました。
グラフィック・プロダクトデザインコース
グラフィック・プロダクトデザインIB
ショップのブランディングデザイン
まるで本物のスイーツのような可愛らしいコスメを販売する、スイーツ×コスメブランド「bel dolce」というブランドを考案し、ロゴ、リーフレット、商品などのアイテムをデザインしました。ピンクとブラウンをメインカラーに、甘くて可愛い世界観を創り上げました。特に、本物のコスメのような商品モデルを制作することに苦労しました。「本当にあったら欲しい」と言ってもらえたことがとても嬉しく、印象に残っています。
グラフィック・プロダクトデザインコース
卒業研究
メイク時間に幸せをプラスするコスメの提案
-スイーツ×コスメブランド「bel dolce」のブランディングデザイン-
3年次のブランディングデザイン課題で制作したコスメブランドの商品やブランディングデザインのクオリティを高め、更にアイテムの種類も増やしたいと考え、再挑戦しました。初めての制作方法や初めて使用する材料が多く、何度も失敗し、心が折れそうになりました。しかし、反省を生かして試行錯誤を繰り返すことで、前回よりもかなり高いクオリティに仕上げることができ、この上ない達成感を得られました。
(取材:2025年3月)
※科目名や課題の内容は学生の履修当時のものです。