在学生を紹介
建築・インテリア学科 4年
長野県 長野市立長野高等学校 出身「誰が・どのように過ごすのか」を重視する空間を設計したくて、内装デザインを中心に学びました
空間デザインに興味を持ち文系選択でも学べる建築系の大学を探していたところ、建築とインテリアの両方が学べるというカリキュラムに魅力を感じました。先生と学生による有志活動やプロジェクトも多いと知り、授業に限らずさまざまな経験ができそうだと思い、BUNKAの建築・インテリア学科を選びました。
入学後、さまざまな課題に取り組むうちに自分が「人」を中心とした考え方で設計をしていることに気づきました。機能面や仕上がりの美しさだけではなく、「誰が・どのように過ごすのか」を重視する空間を設計したいと思い、内装デザインに関する課題の多いインテリアデザインコース を選択しました。
BUNKAで私が挑戦したのは、授業内での発言や作品のプレゼン機会を増やし、周囲に自分の名前を覚えてもらうことです。そのおかげで先生からコンペの実行委員や、新しいプロジェクトに声をかけていただくことも増えました。学内だけでは知り得ないことにもたくさん出会い、「学んだことがこうなるんだ」と多くの気づきもありました。積極的にコミュニティを広げること、人に相談することから得られるメリットはとても大きかったと感じています。
卒業後は文化学園大学大学院へ進学。学部時代に興味を持った建築再生について、さらに深めて研究を続けていきます。
4年間の制作課題から
▶インテリアデザインコース
インテリアデザインスタジオⅠ
MATCH-人と人を繋ぐ新しいカタチ
オフィスのインテリア空間を提案する課題。設定は架空の人材紹介会社で、企業ブランドやニーズだけでなく、対人距離や社員の行動パターンなども細かく検討しました。
▶インテリアデザインコース
インテリアデザイン演習Ⅲ
東京の木「多摩産材」を知る・触れる・広げるプロジェクト IMchair
未就学児向けの木育キットとして組み立て式の椅子を提案。パッケージデザインから子ども向けの絵本、ロゴステッカー、組み立て動画まで作成し、本物の製品に近づけた提案をしました。
私の卒業研究
『懐かしい未来ー地方都市における中心市街地の活性化を目的とした建築再生に関する研究ー』
老朽化により解体されようとする、人の記憶から"忘れられた建築"は、地方都市を中心に全国に存在する。建築を再生することは、人の歴史・記憶・愛着・コミュニティを引き継ぐことであり、感情価値が蓄積して"愛される建築"となる。本研究は、2031年解体予定である長野市にある複合施設「もんぜんぷら座」を再利用し、施設利用度を向上させつつ用途変更や大胆な意匠転換により、感情価値を向上させる建築再生を試みる計画である。
(取材:2024年3月)