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職種:空間デザイナー三井デザインテック株式会社 

職種:空間デザイナー

2019年3月 卒業 ►建築・インテリア学科

空間デザインで 社会をより豊かな場所にしていきたい

BUNKAを卒業後、レジデンス、ホテル、オフィスなどのリノベーションやインテリアデザイン、ワークスタイルデザインを提案する会社で働いています。所属はデザイン・設計を担う部署で、入社から2年間は主にホテルを、3年目からはレジデンスをメインに担当しています。現在はマンションの共有部やファサードの基本設計を任されており、ときには専属チームと組んで計画の初期段階から関わりブランディングを手がけることもあります。やりがいを実感するのは、自分の仕事が評価されたと感じられる瞬間。完成した後に担当者から喜びの声をいただけたり、ホテルなどの場合は宿泊された方のレビューでポジティブな声を見かけたときは本当に嬉しくなります。
 

ミクロとマクロのバランスが大事

しかし、社会に出てからこれまで決して順風満帆というわけではなく、いくつもの失敗を経験してきました。学生時代は大人になると自分らしさを尖らせることが難しくなるという思いが強く、物事をミクロな視点で考えることにこだわっていました。そのため、入社1年目に参加したホテル改修のコンペでは、ミクロな部分へのこだわりに終始してしまい、結果として全体のバランスや俯瞰的に課題を捉えることが全くできていませんでした。この案件では、自分のこだわりや意図を上司が汲んでくださり提案内容に盛り込むことができましたが、ミクロとマクロのバランスが大事なのだと痛感した出来事でした。
 
この気づきがあってからは、案件に対して本質的な課題は何なのかを以前にも増して考えるようになりました。すると、お客さまのご要望と課題の本質に乖離があることに気づくこともあり、本当の意味でのソリューションを提案することにも繋がるようになりました。マクロの視点があるからこそ僕ならではのミクロの説得力も増し、自分らしさもうまく出せるようになってきたと感じています。
 

こだわりや基礎を養ったBUNKAでの4年間

そのミクロのこだわりや基礎を養ったのは、BUNKAで過ごした4年間でした。特に、匂いを視覚で表現したり、香りから色を連想したり、五感でデザインを捉えることを学んだ授業では、デザインを考える上での視野を大きく広げることができました。また、建築やインテリアに向き合う中で、「空間に意義を与える」ことの重要性を学ぶこともできました。考えてみれば、人は生きていく上で必ずインテリアや空間に触れています。だからこそ、その場所のあり方はとても重要だと思いますし、その場所の善し悪しによって人の感情やライフスタイルも変わっていくのです。
 
いまはまだ目の前の仕事に精一杯取り組む毎日ですが、その積み重ねが社会をより豊かな場所にしていくという意識を持って、今後もいろいろな空間づくりに関わっていけたらと思っています。
 

(取材:2023年3月)
※所属や職種名などは取材当時のものです。

 

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