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保護中: 職種:パタンナー株式会社三陽商会 

保護中: 職種:パタンナー

2020年3月 卒業 ►ファッションクリエイション学科

BUNKAでの気づきが仕事選びに繋がった

パタンナーとは服を設計して、分解した型紙(パターン)をつくる仕事です。服はさまざまなパーツからつくられているので、布を裁断するためのパターンが必要です。デザイナーが服を思い描く仕事なら、パタンナーはそれを現実の服にするのが役割。三陽商会は服づくりの技術に定評があり、コートが有名な大手企業です。新卒採用でパタンナーを募集していたこと、デザイン、パターン、縫製まで自社で行い技術力が業界トップクラスであることが志望理由でした。
 
実はBUNKAに入学したときはデザイナー志望でした。コム デ ギャルソンのようなモードが好きで憧れていて、いま考えれば、魅力あるファッションの仕事がほかにもあることに気づいていなかったと言えます。パターンに興味を持ったのは、仮縫いの授業で先生に褒められたことがきっかけ。嬉しくて、さらに「パタンナーに向いていそう」と言われたことが将来の仕事選びに繋がりました。大学を選んだのは4 年間という時間が欲しかったためです。実際、入学してからいろいろなファッションの世界を知れたので良かったですね。

ベーシックとモードを融合させたスタイルを生み出したい

大学生活を通しての気づきは「良質なパターンはシンプルな服でこそ生きる」という考えです。ベーシックを得意とする三陽商会で、現在はポール・スチュアートの女性服を中心に、ブラウス、ワンピース、ブルゾンなどの軽衣料を担当しています。
 
一方で、奇抜なモードはいまでも大好きで、その感覚にパタンナーとしての自分の個性があると考えています。幸いにも僕の作風が社内で知られるようになり、フリルなどデザインもののパターンを依頼される機会が増えてきました。ベーシックとモードを融合させたスタイルを生み出したいと考える僕のことを信じて、パターンを任せてもらえるのは嬉しい限りです。

素材とデザインの両方がわかるパタンナーをめざして

パタンナーは毎日異なる服をつくり、常に調べて考えてを繰り返す仕事です。服の構造に興味があり、服一着に気持ちを集中できる人が向いているかもしれません。僕はいま6 年目ですが、まだまだマスターできないことも多いです。素材の特性などによっては自分が引いたパターンが工場で再調整となる場合もあります。「工場の職人さんに任せる部分もパターンの段階で調整ができる技術と知識を習得したい」と、素材とデザインの両方がわかるパタンナーをめざして日々を過ごしています。
 

My Work Style

デザイナーと工場との間で自分にしかできないパターン力を磨く
 

三陽商会はデザインからパターン、縫製までを自社で行えるので、デザイナーと工場の間にいるパタンナーは勉強がしやすいです。僕がつくるのはデザインに沿ったマスターパターン。ここでは職人さんが上げてくれたサンプルを受取り、パターンと縫製のマッチングを検証します。

 

(取材:2025年3月)

 
 

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