ブランドと着る人の橋渡しが、僕の役割。


インポートファッションブランド製品の輸入卸や小売、輸入代理店業務を行っている「アレキサンダーワン」のブランドプロデューサーを担当しています。セレクトショップの店舗運営や商品管理、展示会の運営など、日本国内におけるブランドプロモーションのプランニングといった販売戦略が主な仕事です。

入社3年目ですが、アイテムのオーダーをはじめ、次期コレクションに関わる本国との重要なミーティングにも参加し、若手でもどんどん仕事を任せてもらっています。大きな責任がともなうものの、まずは自分でやってみて、わからないことや不安があれば上司や先輩に相談しながら仕事を進めていくので、日々の業務を通じて様々な経験を積むことができています。

「何事にもチャレンジしてみる」という三喜商事の社風は、学生時代の僕自身にも通じているような気がしています。ファッションを学びたいという気持ちでBUNKAに入学し、実際に服づくりを学び始めてみると、服との関わり方にはたくさんの方法があることに気づくようになりました。

同じ学科には、新体操のコスチュームを製作・販売している友人がいて、自分も感化されてブランドを立ち上げたいと思うようになりました。それがきかっけで、3年次のとき知人がデザイナーを務めるブランドの立ち上げに参加しました。工場に出す仕様書の作成や、縫製のサポート、展示会の実施における実務など、ブランド運営や服づくりに携わり、服を送り出す側の仕事をひと通り経験できたことで、自分とファッションの関わりをもっと幅広く捉えてみようと決心。トップブランドを扱う現在の会社をめざすことにしました。

「アレキサンダーワン」は、もともと好きだったブランドです。ブランドを身近に感じられる嬉しさがある一方、日本でもっと売上を伸ばすにはどうしたらいいのかといった、ビジネス的な視点も持ち合わせていなければなりません。学生時代は感覚だけで突っ走ってきましたが、それだけではビジネスとしてのファッションは成立しないという現実もわかりました。ブランドの成長を裏付ける売上や根拠にも目を向けられるようになってこそ、これまでの経験が生きてくると思っています。

社会に出て、仕事としてファッションに関わってみると、ファッションとは着る人の人生を豊かにするものなのだと改めて感じます。僕の役割は、いわばブランドと着る人の橋渡し。これからもっと経験を積んで、装うことの楽しさをサポートしていきたいです。

  • ブランドの人気を維持するために販売戦略を立てる。


    「アレキサンダーワン」は、ニューヨークを拠点に展開するファッションブランドです。2005年のデビューより、黒や白といったベーシックカラーを貴重にしたモダンでスポーティーなスタイルが人気を集め、現在も幅広い層に支持されています。その人気を維持するための施策として、インスタグラムなどのSNSを活用しながら流行を分析し、どのように商品をセールスしていくかといった販売戦略を練ることも大切な仕事の一つです。