プロジェクトセミナーとは?
企業との産学連携や自治体などの地域との連携、他大学との連携などに取り組む実践的な科目です。3年次は株式会社日本旅行とコラボレーションし、国内旅行の企画に取り組みます。最優秀企画は、日本の文化遺産を訪れる「文化・語学体験プログラム(国内)」という研修型の科目において、次年度のプランとして採用されます。

3年生(インタビュー時)
神奈川県 私立高木学園女子高等学校(現・英理女子学院高等学校) 出身

3年次のこの授業では、自分と同年代向けの旅行を企画・プレゼンしました。私のグループのメンバーは神社仏閣に関心を持つ人が多く、プランにも盛り込んでいましたが、中間発表で企業の方に「若者層に興味を持ってもらえるものを」という助言をいただきました。自分たちが行きたい旅行と他者が求める旅行は違うのだということをはっきりと自覚できたおかげで、食や文化体験など、さまざまな楽しみ方を盛り込んだ企画になりました。私はグループのリーダーを担当しましたが、みんなが意見を出しやすい環境をつくることを心がけていました。納得のいく企画ができたのは、メンバーのみんなのアイデアと信頼関係があったおかげです。

担当教員 コメント

チームで考え、成果を出す
自分の生かし方を知るきっかけに

小川 祐一 教授
国際文化・観光学科 教授


この授業は、社会に出てから役立つ実践的な学びを目的としています。チームで競うスタイルではあるものの、成果物の完成や優勝だけが目標ではなく、そこに至る過程で得られるすべてが授業の狙いです。もうひとつの目的は、組織として活動する中で自分にどんな行動特性があるのかを感じてほしいということ。リーダーとしてメンバーを引っ張っていくことが苦手でも、自分を組織に生かしていく方法を感じ取ってもらえたら、とても価値がある経験になると考えています。

企画協力 コメント

「リアル旅」をプランニングして
旅行会社の仕事ややりがいを体感してもらいたい

株式会社日本旅行 藤野 翔平 氏


昨今は旅行もオンラインでの申し込みが簡単にできて、旅行会社がどのような仕事をしているかを知らない人が増えていますが、日頃から私たちが行っているツアー造成を通じて、旅行会社の仕事を理解してもらえたのではないでしょうか。各チームともツールを上手に活用してコミュニケーションを取っていました。これを機に、オンラインやVRではないリアル旅の楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。私たちも若い感性や意見に触れる貴重な機会となりました。
  • 卒業生コメント


    「観光地」は名所だけでなく、
    ホスピタリティの心が必要だと実感した科目

    このプロジェクトに取り組むまで、私の「観光」といえば自分が観光地に行って楽しむ側、受け身の姿勢でした。受け入れる側に立ち、どうしたら喜んでもらえるか、いつもとは反対の立場になったことで、「観光地」には名所だけでなく、来てくれる人を思いやるホスピタリティの心が必要ということや、互いにさまざまな価値観が存在することにも気づかされました。この気づきは、いまの客室乗務員の仕事にも生きていると実感しています。