• 岡部タカノブ 教授
    デザイン・造形学科


    広告や出版、Webでのデジタルイラストレーションのほか、3Dアニメーションの制作も手がける。担当科目は「デザイン技術基礎演習」「エディトリアルデザイン」「メディアクリエイションB」ほか。
  • \1年生から質問 /
    デザインとアートの違いってなんですか?

  • ザインとアートは明確に違います。アートは「自分が良いと思うものを追求して制作するもの」ですが、デザインは「見る相手・使う相手がどう感じるか?を考えながら、受け手の立場に立って制作するもの」です。将来デザインの業界に進みたいと考えている学生には、その違いもしっかりと学んでほしいと思います。

  • \2年生から質問 /
    自分の使うもの、欲しいものにしか興味がありません。世の中に求められるものを生み出すのに、これじゃダメですよね?

  • 初のきっかけとしては「自分がこういうものが欲しい」「こういうものがあったらいいな」からのスタートで良いと思います。それがものづくりの一番の原動力ですから。将来仕事にするとなると、自分の好きなものだけでは成立しないことに気づくと思います。

  • \4年生から質問 /
    立体と平面、得意・不得意があったら不利なものですか?

  • 意分野は、おそらく自分でも好きなことだと思うのでどんどん伸ばしてください。「不得意」はない方が望ましいですが、人間なので仕方のないこと。ただ「不得意だからやらない」という苦手意識を持たずいろいろなことのチャレンジしてほしいですね。不得意と思っていたことが実は急に得意になったりするのも、学生のこの時期なんですよ!

  • \3年生から質問 /
    独立した作家やデザイナーをめざす場合、卒業後すぐに活動を始めるか、それとも就職した方がいいか?

  • 生時代からすでにベースを築いていれば話は別ですが…。私はまず「一度就職をしてみること」を勧めます。企業に勤めることで、世の中の仕組みや会社での自分のすべきことなど、その後(独立)を見据えて知っておくべきことが見えてきますから。また、会社の仕事を通して業界の人たちとの繋がりができるというメリットもあります。

  • \3年生から質問 /
    先生が思う、世の中の「これ以上ない!」というデザインはありますか。

  • まり多くはありませんが、あります。「多くはない」と言ったのは、デザインはファッションと似たところがあり、その時代に合った流行と切り離せないところがあるからです。少し前はオシャレだと思っていたのに、今はカッコ悪く感じるファッションがあるのと同じですね。ですが、時代を経ても変わらない良いファッションがあるのと同じように、時代を経ても素晴らしいデザインは存在します。例を挙げるなら、グラフィックデザインでは「1964年東京オリンピックのロゴマーク」(亀倉雄策氏)、プロダクトデザインでは「初代iMac G3 ボンダイブルー」(Apple)、キャラクターデザインでは「ウルトラマン」(円谷プロ、成田亨氏)あたりでしょうか。

  • \2年生から質問 /
    デザインやものづくりと環境問題の関係はこれからどうなっていくのでしょうか。

  • をどんどんつくり出す時代は人間の生活に豊かさをもたらしましたが、同時に環境への弊害ももたらしました。SDGsの実現期限が近づく中、これからは使用後の最終的な処分や使用時の環境への影響まで考えたものづくりの傾向が強くなります。皆さんが社会で活躍する時期は、まさにこれらの問題とデザインを同時に考えて仕事をする、という風潮の真っただ中にあるでしょうね。

  • \2年生から質問 /
    学生のうちにやっておいた方がいいことって?

  • 践的な制作をすること。例えば、アルバイト先の店長からポストカードとかメニュー表などのデザインを頼まれたらどんどん引き受ける。それは授業の課題とはまた違った緊張感もありますし、すごく身になります。学生時代にいろいろな経験をしておくと自分の引き出しも増えますしね。同じような理由から、積極的に公募展に出品するのもいいでしょう。

  • \ More Questions ! /
    先生から見たデザイン・造形学科の印象は?




  • 「社会への適応能力が高い学生が多いと感じています。美術や芸術のことだけを考えているのではなく、“社会に出てデザインの分野でやっていきたい”という姿勢が見えますね。教員との距離感も近く、授業中はもちろん、研究室に気軽に相談しに来てくることが多くて嬉しいです。」