福島県「相馬野馬追」に学生が制作した旗指物が使用されます|5/25(土) ~ 5/27(月)
update 2024.05.02
5月25日(土)~ 27(月)に福島県相馬市・南相馬市・浪江町で開催される「相馬野馬追」において騎馬武者が背負う旗指物を、服装学部と造形学部の学生が制作しました。旗指物は、騎馬武者が市街地を練り歩くお行列や、甲冑競馬、神旗争奪戦に使用される予定です。
相馬野馬追は国の重要無形民俗文化財に指定され毎年10万人以上が来場する神事・祭りですが、近年は地元の旗指物制作者が減少しているといった問題も抱えています。
2023年度コラボレーション科目*では、染織の研究に取り組むデザイン・造形学科の瀬藤 貴史准教授と森田 和子助教の指導の下、履修学生が相馬野馬追の文化と旗指物の伝統技法を学ぶとともに、南相馬市博物館の学芸員 二上 文彦氏の講演を交え、文化財を支える技術の継承を考えることをめざしました。
*コラボレーション科目……「学科・学年をこえた学生同士」「専門の異なる教員同士」「大学と産業界・地域・国内外の大学」などのコラボレーションを意図したプログラムを9月と2月に開講。専門分野の探求のほか、多面的・俯瞰的視野を広げる科目です。
担当教員のコメント
旗指物の制作は、学年や経験、分野を超えて、それぞれが意見を出しながら役割をこなし、グループで一つの工芸品を仕上げます。それは、お互いを尊重しつつも異なる価値観があること理解することにつながり、表現を学ぶ上で大切な部分です。
また、旗指物は学生のイメージではなく、現在使用されている旗を調査して制作します。使用する人、継承する人、地域文化に関わる人など多くの人の想いや組織が関わっていることを学び、表現という自由を求めるには、技術と責任が伴うことを理解してもらえればと考えています。
相馬野馬追の継承を支える一助となれることを嬉しく思い、また、受講した学生の達成感と自信にもつながれば嬉しいです。
将来、学生が日本の伝統文化に対して理解を示し、文化を発信し支える人材となる事に期待しつつ、この経験がそれぞれの制作や人生の選択肢を増やすきっかけになればと思います。
旗指物の制作は、学年や経験、分野を超えて、それぞれが意見を出しながら役割をこなし、グループで一つの工芸品を仕上げます。それは、お互いを尊重しつつも異なる価値観があること理解することにつながり、表現を学ぶ上で大切な部分です。
また、旗指物は学生のイメージではなく、現在使用されている旗を調査して制作します。使用する人、継承する人、地域文化に関わる人など多くの人の想いや組織が関わっていることを学び、表現という自由を求めるには、技術と責任が伴うことを理解してもらえればと考えています。
相馬野馬追の継承を支える一助となれることを嬉しく思い、また、受講した学生の達成感と自信にもつながれば嬉しいです。
将来、学生が日本の伝統文化に対して理解を示し、文化を発信し支える人材となる事に期待しつつ、この経験がそれぞれの制作や人生の選択肢を増やすきっかけになればと思います。
瀬藤 貴史
令和6年度 相馬野馬追 開催日程
►期間:5月25日(土)~27日(月)
►会場:福島県相馬市・南相馬市・浪江町
行事によって日程・会場が異なります。また、一部行事はチケットの購入が必要です。詳細は相馬野馬追Webサイトでご確認ください。
関連リンク
デザイン・造形学科
造形学部「年間教育活動報告集『BZ』」/アーカイブ
教員の研究成果