在学生を紹介
ファッション社会学科 4年
埼玉県 さいたま市立大宮西高等学校 出身教養を身につけることと、好きなことを自由に学びたいという両方が叶えられる
もともとファッションが大好きで、将来アパレル業界に携わることへの憧れがありました。そんな私にとって、大学で幅広い教養を身につけたいという思いと、好きなことを自由に学びたいという思いの両方が叶えられるファッション社会学科はとても魅力的でした。幅広い分野からファッションを「考える」という学びのスタイルに惹かれ、入学しました。
「服の交換会」プロジェクトを通して、様々な価値観に触れた
流行意識の調査などを行う熊谷教授のゼミに所属しています。このゼミを選んだのは、企業との共同研究や環境問題に取り組むイベントなど、ファッションと社会の関係を実践的に学べると思ったからです。全員参加型のゼミ活動が多く、皆で同じ目標に向かって取り組めることも決め手の一つです。
印象に残っているのは、百貨店とアパレル企業との産学連携プロジェクトで「服の交換会」を実施したことです。当初は環境問題に対するゼミ活動の一環という意識でしたが、服を手放す人の様々な思いや価値観に触れ、「服を大切にする」という意識こそが、結果として「環境に配慮した活動」に繋がるということを学びました。
産学連携
洋服交換会「EjoiN」
株式会社ワンピースと有楽町マルイとの共同プロジェクト。不要になった衣類を持参すると、ワンピースの在庫商品またはリサイクル品の中から1着を交換できるイベントを開催しました。回収した衣類は、素材、原産国、着用年数などのデータを集計し、調査・研究に活用します。また、交換会終了後に残った衣料は、文化学園大学内における実習授業はリサイクル・リユース活動にも使用しました。
インクルーシブファッションについて調査
アパレル企業との共同研究がきっかけで「インクルーシブファッション」に興味を持ち、卒業研究では ‘すべての人にとって「着やすい服」の研究・提案’ に取り組んでいます。インクルーシブファッションのイベントに参加し、ハンディキャップを持つ方のお話を伺ったり、企業が所有する服衣類をデータサンプルとしてお借りしたりと、様々な角度から現状を調査しましたが、研究を進めるほどに「求めるものは人によって異なる」ということを実感。このテーマの難しさとやりがいを感じています。
一度は離れてみようと思ったけど、やっぱりファッションが楽しい!
様々な経験をして、ファッションを広く捉えて考えられるようになったことで、一度はアパレル以外への就職も考えました。けれど、やはりファッションの楽しさからは離れがたく(笑)、就職はアパレル企業の総合職に。まずは店頭にてお客様に接してキャリアを重ね、その経験をもとに企画やプレスなどに挑戦したいと思っています。
(取材:2023年3月)