在学生を紹介
ファッション社会学科 4年
静岡県立浜松工業高等学校 出身幅広く学んだからこそ気づいた、ものづくりの魅力
高校ではデザインを学んでいたので服づくりを学ぶことも考えていましたが、技術面だけではなくもっと幅広くファッションを学びたいと思いファッション社会学科を選びました。この学科では、ファッションを社会や歴史、ビジネスなど様々な切り口から学べるため、視野を広く持てるようになったと感じています。
卒業後は服や布小物などの手仕事作家に師事します。「つくる」道に進みますが、それは幅広く学んでものづくりの面白さを再認識できたから。今後はこの学科で培った「多角的に考えること」を実践しながらものづくりに励みたいです。
自分の興味関心を追求できる
「特徴がないことが特長」のゼミ
私が所属する工藤 雅人准教授のゼミは、一言でいうと特徴がないことが特長だと思っています。先生の専門領域が広く、また学生が主体になって活動内容を決められるため、一人ひとりが自分の興味関心を柔軟に追求できるからです。ゼミでは書籍や論文を読んだり議論し合ったりすることが多いですが、3年次にはグループに分かれアイデアを競うコンテストに挑戦しました。
4年次で取り組む卒業研究では「資本主義における贈与の可能性」をテーマに選びました。このテーマを選んだのは、アメリカのバーニングマンというアートフェスティバルを知ったことがきっかけ。その中でもフェスティバルの特徴のひとつである「会場内では基本的に金銭と物品の交換は行わず、参加者は必要な物を持ち寄り、時には見返りを求めず与えあうこともする」という点に注目しました。過剰な資本主義から脱却する手段としての贈与の意義と、近年提唱されているギフトエコノミーやギフトエコロジーの将来性をいくつかの事例から探っています。
大学生だからこそ時間を有効に使おう
大学は春休みや夏休みが長く、また授業の取り方によっては平日が丸1日休みになることもあり、学内での学び以外にもいろいろなことに取り組めます。私は学芸員課程を履修したことがきっかけで、展覧会によく行くようになりました。学芸員の方からのお話を聞いて博物館の裏側を知ったことで、展覧会の見方も今までと大きく変わりましたし、展覧会でインプットしたことを学科の学びや課題にも生かせたと思います。また一人旅や友人と一緒の日帰り旅行など、国内旅行にもよく出かけました。皆さんもぜひ時間を有効活用して、さまざまな視点から自分の興味関心を広げてください。
(取材:2024年3月)
服飾博物館は、文化学園の学生なら無料で入館でき、授業で紹介されるような貴重な資料が見られます。実物の方が細部がよく分かるので、学びがより深められますよ。
空き時間はよく図書館で過ごしました。ファッションの本なら何でも揃っているので、探している本があったらまずBUKNAの図書館に行きます。あえて適当に選び、思いがけず素敵な本に巡り合えることを楽しんだりもしていました。退屈することなくずっと過ごせるのでおすすめです!