在学生を紹介
ファッション社会学科 4年
埼玉県立川口北高等学校 出身ファッションと他の分野との関わりを
自分の視点で考えられる
古着が好きで、服装の歴史や文化に精通したいと思ったことが、この学科を選んだきっかけです。またファッション以外にも文学や哲学、音楽、食文化などにも興味があり、教養科目を通して他の分野の知識に触れて、それらとファッションとの関わりを自分なりの視点から考えられるのではないかと思いました。
卒業後の進路に対しても「この学科ならアパレル以外の業界も視野に入れられるのでは」と感じていました。実際に就職活動ではアパレルに限らず、インテリアや音楽レーベルなど幅広く受けていましたが、さまざまな業界や企業を見る中で「ずっと働くならやっぱりファッションの世界にいたい」と思うように。内定をいただいたのは、トレンドの最先端ではなく手仕事や素材、着心地などにこだわった服づくりをしている企業です。
ファッションだけじゃない!
自分の「好き」を深掘りできるゼミ
私はもともと尾崎豊が好きだったのですが、そこから彼が活躍した1980年代東京の社会やカルチャーにも興味を持つようになり、卒業研究ではこれらを取り上げられないかと考えていました。楽曲や朗読などの作品だけでなく、周囲の人々による回想録なども読んでいたのですが、その中で彼の活動を知るうえでは当時のメディアとの関係が切り離せないということに気付き、服装文化や近現代の日本メディアの歴史が専門の田中里尚教授のゼミを選びました。
田中先生のゼミは服やメディアの歴史を学ぶだけでなく、音楽や映画、写真などの「非言語的な媒体」から、作者の想いや作品の意図を読み取り言語化する「作品分析」にも取り組みます。私は以前からこの非言語的な媒体に惹かれる傾向があったのですが、「なぜ魅力的なのか」をゼミ活動を通して明確にしたいという思いもありました。
BUNKAの魅力とは
私がBUNKAの1番の魅力だと思うのは先生方の存在です。こちらからアクションを起こせば、先生方はその倍以上の熱量で返してくれます。夏休み期間中にも関わらず、個人的な悩みを相談する機会を設けてくださったこともあります。また卒業研究の論文指導の時間は、先生の研究者としての姿を垣間見られるチャンス。膨大な知識と経験を基にしたお話は説得力がありとても面白いです。
そして学生同士でも、自分と同じようにファッションが好きな人、自分以上にファッションに対してプロ意識を持っている人と出会えます。私はコロナ禍での入学だったので、キャンパスで過ごす時間は少なくなりましたが、BUNKAは登校して授業を受けることに大きな意味があると思います。周りの学生のファッションを観察するだけでも楽しいですし、感性を磨くこともできると思うので、これから学生生活を送る方にはキャンパスライフを思い切り楽しんでもらいたいです。
(取材:2024年3月)