有志が集まって実行! 展示イベント@原宿
デザイン・造形学科 3 年生 



自分がやりたい表現は、需要と供給が合うのだろうか−。 いまだから自由にできる、自分だけの作品で挑戦したい!
「僕らの昼休み展」は、そんな有志学生の思いで実現させたグループ展。企画メンバーの3人に話を聞きました。




授業以外で「評価される」機会が欲しかった
神奈川県立松陽高等学校 出身

 「僕らの昼休み展」を企画したのは、学科の先輩が有志でグループ展をやっていることを知ったからです。授業以外で作品発表の場が欲しかった私たちもやってみようと決意して、学生を20 名集めて原宿のギャラリーを借りました。場所柄、海外の人の来場もあったり、展示した絵を買ってくれる人がいたり、刺激的な3 日間になりました。スマホ画面で見るだけのSNSでは反応が薄かった作品が、対面で実物を見せると高く評価されるなど、リアルイベントの良さを実感できました。

 こんな企画を実現できたのもBUNKAのおかげ。高校生のときははっきり見えていなかった自分のやりたいことが、BUNKAで基本から学ぶことでだんだんクリアになってきたから。授業で出される課題を通じて、自分が何を好きなのかに気づけるんです。しかも、それが途中でブレてもどこかに着地点がある。それくらい学べるジャンルが揃っているんですよ。積極性があればなんでもできる、どんな人にもなれるのがBUNKA の良さだと思います。


縁が繋がり、プロとも仕事ができた
神奈川県立七里ガ浜高等学校 出身

 このグループ展は学科の先輩たちがやってきたことで、後輩の私たちが引き継いだ かたちです。デザイン・造形学科にはやる気のある、元気な人が多いと感じていますBUNKA はファッションが軸にあり自分を表現する大学だから、この学科にも野心家が多いのか(笑)。授業ではないことに挑戦したのも「自分たちでやってやれ!」という思いがあって。大学側も、私たちのそんな姿勢を認めてくれている感じがします。

 私はふだん写真や映像などのメディア全般を学んでいます。「僕らの昼休み展」でも人物ポートレートなどを中心に展示しました。期間中に印象的だった出来事は、ブースに置いていた花の絵をデザイン事務所を運営する方が褒めてくれて、その後にグッズ制作の依頼をいただいたこと。プロの現場に触れられる貴重な経験になりました。人と交流して作品のコンセプトを直接伝えられたのが良かったのだと考えています。授業だけではできない、「売れる体験」ができたことは大きな成果です。


自分がつくったものが商品として認められた嬉しさ
宮城県立名取北高等学校 出身

 ふだん大学で学んでいるのは映像関連の内容です。イラストやアニメーションも学べますが、私は実写の方向に気持ちが向いているところです。「僕らの昼休み展」に出展したのは、編み物(ニット)を中心にした小物類。授業で学んでいるものではなく完全に趣味の制作です。デザイン・造形学科は3 年生からコースに分かれますが、参加者のほとんどがコースの専攻に関係なく自分の好きなジャンルで挑戦していたと思います。私が編み物に決めた理由は販売する品として好まれやすいと考えたから。実際に展示会中にオーダーしてくださる人もいらっしゃいました。

 グループ展に参加して、自分がつくったものが商品になること、欲しい人がいることに気づけたのが大きな成果です。BUNKAは1~2 年で学科の基礎を学べて、そこで得た気づきをもとに進む道を決めることができます。大学の授業も今回の経験も、これから将来の仕事を決めるのに必ず役立つと思っています。