• \どんな学科?/

     

    デザイン・造形学科が大切にしているのは「生活を豊かに」という姿勢。「もっとこんなふうにしたら」「こんなものがあったら」という、日常生活からの気づきの視点を大切に、視覚情報や生活用品の提案やデザインに関わる、多様なクリエイターの育成をめざしています。


     3年次からコースに分かれます 

    ・メディア映像クリエイションコース
    ・グラフィック・プロダクトデザインコース
    ・ジュエリー・メタルデザインコース

  • 星野茂樹 教授 東京藝術大学美術学部工芸科卒業後、GKインダストリアルデザイン研究所を経て1986年独立。家電品をはじめ、生活用品、玩具、自動車関連機器などの製品企画開発とデザイン開発業務に関わる。「グラフィックデザインⅠ・Ⅱ」「デザイン考察論」「デザイン演習」等を担当。

    デザインとは、世の中の課題やニーズを解決するための手段
    -その常識に隠された「本質」をつかもう


    デザイン力とは、人間を理解する力だと言っても過言ではありません。アートとデザインは混同されがちですが、前者は世の中に対して何かを問いかけることに対し、後者には世の中の課題やニーズを解決するという役割があります。デザインをするには、人々が抱く本質的な欲求の発見と、それを満たす方法を見つけだすことが必要です。

    例えば「目覚まし時計とは何か?」という問いに対し、「時間になったら起こしてくれるもの」と答える人が多いのですが、よくよく考えてみると、「安心して眠るための装置」であることに気づきます。つまり、目覚まし時計の本質的な価値は「よく眠るためのもの」なのです。

    デザインは、このような人間の潜在的な欲求を探り当てて具体的なかたちにしていく仕事であり、使う人の想像の先の姿を見出すことが求められます。まずは当たり前だと思っていることに対して「問い」を立ててみる。そして、問題解決に適合する視点を見つけていく。デザインには、本質的な答えに辿りつくための、思考の訓練が必要なのです。

    この学科での学び
    -日常生活においての本当の豊かさを発見する


    デザイン・造形学科では、総合的なデザイン力を育成するために、1・2年次に基礎的な表現技術を身につけることから始めます。表現力や造形力、発想方法、デザイン的思考方法などを学んだのち、3年次からスタートする各コースでの、より専門的な学びへと繋げていきます。

    本学科のデザイン教育の特長は、日常生活においての本当の豊かさを発見することと言えるでしょう。それは、物理的な「もの」に限らず、アイデアや企画といった「発想」でも良いのです。こうした企画的発想の上に、最終的には具体的な色やかたちに落とし込む表現技術が必要となりますから、企画と実制作を繰り返し、段階的に学んでいきます。

    アイデアの発想と、具体的な姿・かたち・方法を提案できること。こうしたクリエイティビティは、デザイン業のみならず、将来どのような仕事に就いても問われる能力です。デザインを学ぶことで、価値ある社会人、質の高い人間としての感性とセンスを磨いていきます。



  • ▲今まで美術や造形の勉強をしていない人でもデザインの仕事に携われるように、1・2年次では、まずデザイン全般に親しみ、その幅広い分野に対して多様な表現方法と知識を増やします。3年次よりコースに分かれて、それぞれの領域において社会の問題によりクリエイティブな発想ができる力を養います。


  • これから学ぶ皆さんへ

    -多様な価値感や表現、技術を学ぼう


    デザインに必要なものーーそれはまず好奇心です。①はじめに疑問を持つこと、そして気づくこと。②それから、聞いて、調べて、本質的な目的を明確にし、③心理的、物理的の両面から考え、想像し、相応しい「解」を創造する行為ーーそれが、「デザインをする」ということです。そのために、多様な価値感や表現、技術を学ぶ必要があるのです。

    デザインが好きであること、やってみたいと思うことは大切ですが、方法を知ったからと言ってすぐにできるようになるほど安易なものではありません。大学の学びにおいては、受け身でいるのではなく、自分自身でも課題を見つけ、積極的に研鑽を積んでいくことが重要となります。

    自ら行動することで気づいた視点やつかみとったものこそが、個性や独自性を育てていきます。そうして、自分にとって本当にやりがいのある面白い世界を見つけ出していきましょう。このような考え方でデザインを学び、高い専門性を身につけたいと思う人を、私たちは全力でサポートしていきます。




    卒業生の声

    社会に出て改めて感じた、
    デザイナーという仕事の意義。

    キュービシステム株式会社
    グラフィック&Webデザイナー・ディレクター


    僕の父はデザイン会社のディレクターで、デザインの仕事は小さな頃から身近にありました。美術系のコースがある高校で学び、平面から立体までいろいろな作品を作ってきましたが、その時はすでに大学卒業後は自分もグラフィックデザイナーになろうと・・・