\どんな学科?/
国際文化・観光学科は、幅広い視点から国際文化の多様性を学び、社会が抱える問題を正しく理解できる力と高いコミュニケーション力を備え、世界の人々と働くためのホスピタリティマインドを持った人材の育成をめざしています。
大学で学ぶ「問い」とは何でしょうか。「問い」を立てる力は、学業のためだけでなく、社会に出てからも欠かせません。働く意義や目的は人それぞれかもしれませんが、どのような職業や立場でも、社会や人とか変わっていくということに変わりはなく、その行為の根本を辿ると「社会をより良くする」「誰かの役に立つ」といったことに繋がっていきます。では、そのためにどうすべきかと考える糸口となるのが、自分なりの「問い」を立てることなのです。
「問い」は、立てるだけでなく、育てて行く過程も大切です。はじめは素朴なものでも構いません。国際文化・観光学科のある学生は、飲食店でのアルバイトがきっかけで「敬語」に興味を抱き、ホスピタリティ分野での言葉遣いはどうあるべきかをテーマにした卒業研究に取り組みました。文献を読んだり、他者とのディスカッションを重ねていくうちに、素朴だった「問い」は次第に研ぎ澄まされていきます。そうやって導き出された答えはより本質に近づき、学生自身の力になったことでしょう。
▲国際文化・観光学科は、国際社会と異文化理解の要となる、国際文化・観光の基礎と外国語の科目を必修としています。それらを身につけた上で、さらに文化・観光・キャリアの3系統から、めざす将来に合わせてフレキシブルに学べる科目を選択。幅広い視点と興味関心から文化の多様性を学び、日本を含む世界の文化を理解・説明ができる力と、ホスピタリティ産業に関する知識・技能を身につけます。
社会で活躍するために必要な力をはぐくむため、本学科では実践を通じて学ぶ機会を多く設けています。例えば、2・3年次で開講している必修科目「プロジェクトセミナー」では、観光やホスピタリティの現場との協働を通して、机上の学びだけでは得られない生きた経験を積むことができます。授業で学んできたことを実地で生かして理解を深めると同時に、プロの仕事に触れることで「もっと学びたい、もっと力をつけたい」と、学生たちは大いに刺激を受け、その後の学習にもますます意欲的に取り組むようになります。
セミナー科目としては、3年次から始まるゼミナールもあります。卒業研究の足がかりともなる「国際文化・観光基礎セミナー」では、観光や文化の様々な分野から自らの興味や関心を選び取り、学生それぞれが抱いた「問い」を追究していきます。ゼミナールは、一人きりで調べものをしたり、悶々と考え続ける時間ではありません。たとえ未完成でも、その時々の自分なりの仮説を教員や仲間にアウトプットしてリアクションをもらうことで、考えるべき要点や道筋がよりクリアに見えてくるのです。
例えば、日本に来た観光客をもてなすとき、相手のバックグラウンドを理解した上で旅行プランを練ることができれば、より心に響く内容になります。本学科はホスピタリティマインドとコミュニケーション力の醸成を目標としていますが、加えて、異文化や多様性への深い理解を得られることも特長です。留学生も大勢いますから、日常的に異文化に接したり、考え方や習慣の違いを知ることもできます。その一方、相手との間に共通項があれば、それが嬉しく感じられて、さらにコミュニケーションの醍醐味を体感できることでしょう。
文化に観光、語学など学べることの幅が広いからこそ、教員の専門分野も多岐に渡っています。実務経験の豊富な教員もいれば、研究畑の教員もいます。ゼミナール担当の教員による専門的な少人数指導はもとより、我々教員は「チーム国際文化・観光学科」として一丸となり、学生一人ひとりを見守っています。皆さんとともに、学びを深めていけることを楽しみにしています。
全日本空輸株式会社
客室乗務員
客室乗務員として、国内線のほか月に3回ほど国際線に乗務しています。ロサンゼルスやジャカルタ、フランクフルトなど行き先は様々です。常に新鮮な気持ちで・・・