ファッション社会学科は、
ファッションを通して世の中の仕組みを学ぶ学科です。
社会現象を科学的にとらえることは、世の中の様々な仕組みを考えることに繋がります。服装学部ファッション社会学科では、“ファッションだけ” を学ぶのではなく、ファッションを「媒体」にして、世の中の動きを学びます。では、具体的にどんなことが学びの範疇なのでしょう。
一見同じなのに何が違うの?「ものが売れる仕組み」に迫る!
一見同じようなアイテムでも値段が大きく違う、安くてかわいいプチプラブランドと、高いデザイン性と品質にこだわる高価格帯のブランド。 そもそも、私たちは商品の何を判断して購入しているのでしょうか。 企業が仕掛ける「買いたいと思わせる仕組み」について考えてみましょう!
ファッションを通して、世の中の仕組みを学ぼう!
ファッション社会学科は、「ファッションが好き!」という気持ちを活かして世の中の現象を学ぶ ことができる学科です。ファッションを通して社会の “仕組み” に気づき、学べる。ファッション「だけ」に詳しくなるのではなく、社会を幅広い視点でとらえる力がつきます。
「ファッションを軸にして考察すると、すべてが繋がっていることに気づきます。」
ファッション社会学科で学ぶ学生には、ファッションへの興味や関心と言う共通項がありますが、ファッションに対する視点も考え方も、学生それぞれで異なります。「自分はファッションをこんなふうに捉えているけれど、みんなはどうなのだろう?」といったように、日常的に「問い」と出会う機会に溢れていると言えるでしょう。それがそのまま、この学科での学びに繋がっていきます。
例えば「歴史」と「ビジネス」、あるいは「商品」と「文化」の領域のように、一見すると関係がないように感じるものも、ファッションを軸にして考察してみると、すべてが繋がっていることに気づきます。このように、ファッションを広い視野から捉えて多角的に思考できることが、この学科で学ぶ醍醐味と言えるのではないでしょうか。
ここ数年、いろいろなシーンで「多様性」というキーワードが取り上げられるようになりましたが、こうした価値観はずっと以前からこの学科には浸透していたように感じています。多様性こそが、ファッションの本質であり、面白さなのですから。本学科は「ファッションを考える」学科です。ファッションの「何を」考えるのか、それを見つけることが第一歩となりますが、さまざまな領域から興味のあるものを選びながら、じっくりと向き合っていくことで、自分にしか発見できない答えが見つかるでしょう。本学科ならではの自由で開かれた学びの環境を足掛かりに、伸び伸びと自分の興味を追究してください。
下山 かおり 准教授|ファッションにおけるモダニズムについて研究。日本とヨーロッパにおけるファッションの歴史を横断的に研究。「日本服装史」「現代ファッション論」等を担当。