ファッション社会学科は、
ファッションを通して世の中の仕組みを学ぶ学科です。
社会現象を科学的にとらえることは、世の中の様々な仕組みを考えることに繋がります。服装学部ファッション社会学科では、“ファッションだけ” を学ぶのではなく、ファッションを「媒体」にして、世の中の動きを学びます。では、具体的にどんなことが学びの範疇なのでしょう。
自分は好きなのに、人の目が気になって「好き」と言えない! どうして!?
あんなに飲んでいたタピオカドリンクも、よく着ていたあの服も、なんだか今はちょっと恥ずかしい気がする。自分は好きなのに、世の中の流行りが気になって好きなものを好きと言い続けることができなくなっていませんか?それってどうして?
「流行」という観点で、この謎を紐解いていきましょう!
自分の「好き」を、応用・発展させる術を学ぼう!
「流行」に振り回されることなく、自分を持って「好きなものは好き!」と言い続けるには「多くの情報から取捨選択をする力(メディア的要素) と
自分と他者を適切に比較する力(心理的要素) が重要となるわけです。
今回は「流行」について「人間」と「社会」の領域から紐解きました。いかがでしたか?「ファッション社会学科」は、ファッションを媒体にすることで世の中の動きを学ぶことができる学科です!
社会学は、目に見えない「空気」を可視化して換気を提案する学問です。
ファッション社会学科の魅力は、文化史や社会学、マーケティングなど幅広い分野をファッションの視点で学べることです。その一つの「社会学」がどのようなものかを、「空気を読む」という言葉の例で説明するならば、目に見えない「空気」を可視化し、その良し悪しを検討し、必要があれば換気の提案をする学問、と言うことができます。例えば、人間を二つの性に分けた上でそれぞれのあるべき姿を「女性/男性らしさ」だと決めつけることが「空気」です。現在では、この「空気」は徐々に換気されつつあることを、皆さんも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
ニュースやSNSで伝えられる情報には、必ず情報源があります。しかし、様々な調査の結果や統計など、情報源とされるデータと比べながら読んでみると、そこで示されている以外の見方や解釈が可能な場合が少なくありません。大切なことは、情報に接したときにまず疑ってみることです。ファッション社会学科で、データや事実に基づいて意見や主張を論理的に組み立てることを学んでいくうちに、普段自分たちが接している情報が、どれだけ曖昧なままで流通しているかがわかってくると思います。
「つまらないもの」を「面白いもの」として捉えなおすことは、ものの見方や価値観を大きく変えることです。何かを面白がる、というのは想像力と創造力を組み合わせた知的な営みだと言えます。疑問は学びの第一歩。「?」を感じられる、そして感じた疑問を素直に面白がる人たちを、私たちは待っています。